Solaris 64 ビット 開発ガイド

64 ビットアプリケーションのデバッグ処理

Solaris 上で実行できる truss(1) コマンド、/proc ツール (proc(1))、および mdb などのすべてのデバッグツールが、64 ビットアプリケーションで動作するようにアップグレードされています。

これらのデバッグツールのうち、64 ビットアプリケーションをデバッグできる dbx デバッガは、Sun Studio ツール群の一部として入手できます。それ以外のツールはすべて Solaris リリースの中に含まれています。

これらのすべてのデバッグツールのオプションには変更がありません。64 ビットプログラムをデバッグするために、mdb では多数の拡張機能を使用できます。ポインタを間接参照するために「*」を使用すると、64 ビットプログラムに対しては 8 バイトを、32 ビットプログラムに対しては 4 バイトを参照します。さらに、次の修飾子を使用できます。

追加修飾子 ?、/、=   :
	
g		(8) 符号なし 8 進数で 8 バイト表示	
G		(8) 符号付き 8 進数で 8 バイト表示
e		(8) 符号付き 10 進数で 8 バイト表示	
E		(8) 符号なし 10 進数で 8 バイト表示
J		(8) 16 進数で 8 バイト表示
K		(n) pointer または long を 16 進数で印刷
		  32 ビットプログラムを 4 バイト表示、
		  64 ビットプログラムを 8 ビット表示する。
y		(8) 日付形式で 8 バイト印刷
 
追加修飾子 ?、/  :
 
M <value> <mask>  8 バイトの値に <mask> を適用し比較する。
		 「.」をマッチする位置へ移動する。
Z		(8) 8 バイト書き込み