マルチスレッドのプログラミング

マルチプロセッサの効率的な利用

スレッドによって並行化されたアプリケーションでは、ほとんどの場合、利用可能なプロセッサ数を考慮する必要はありません。アプリケーションのパフォーマンスはプロセッサが増えると透過的に向上します。これは、利用可能なプロセッサ数に応じたスレッドのスケジューリングがオペレーティングシステムによって処理されるためです。マルチコアプロセッサやマルチスレッドプロセッサが使用可能な場合は、それらのコアやスレッドが OS によってプロセッサとして見なされるため、マルチスレッドアプリケーションの性能はそれに応じて向上します。

行列の乗算のような並列性の度合いが高い数値計算アルゴリズムや数値計算アプリケーションでは、マルチプロセッサ上でスレッドを実装することにより、処理速度を大幅に改善できます。


注 –

このマニュアルでは、特に断りのない限り、マルチプロセッサの説明はマルチコアプロセッサとマルチスレッドプロセッサにも該当します。