マルチスレッドのプログラミング

スレッドと RPC の併用

スレッドと遠隔手続き呼び出し (RPC) パッケージを組み合わせると、メモリーを共有していないマルチプロセッサ (たとえば、ワークステーションの集合体) を活用できます。この方法では、アプリケーションの分散処理を比較的簡単に実現でき、ワークステーションの集合体を 1 台のマルチプロセッサのシステムとして扱います。

たとえば、最初にあるスレッドがいくつかの子スレッドを生成します。それらの子スレッドは、それぞれが遠隔手続き呼び出しを発行して、別のワークステーション上の手続きを呼び出します。結果的に、最初のスレッドが生成した複数のスレッドは、ほかのコンピュータとともに並列的に実行されます。


注 –

分散システム全体にわたって動作するアプリケーションのマルチスレッド化を実現するには、MPI (Message Processing Interface) の方が効果的なアプローチになることがあります。MPI の詳細は、http://www-unix.mcs.anl.gov/mpi/ を参照してください。

Sun HPC ClusterToolsTM ソフトウェアには、MPI のオープンソース実装である OMPI (Open MPI Message Passing Interface) が含まれています。ClusterTools の詳細は、Sun HPC ClusterTools の製品ページ を参照してください。