リンカーとライブラリ

再配置セクションの結合

再配置可能オブジェクト内の再配置セクションは通常、再配置の適用対象となるセクションとの 1 対 1 の関係が維持されます。ただし、実行可能ファイルまたは共有オブジェクトを -z combreloc オプションによって構築すると、プロシージャーリンクテーブル再配置を除くすべてが、.SUNW_reloc という単一の共通セクションに置かれます。

この方法で再配置レコードを結合すると、すべての RELATIVE 再配置を 1 つにグループ化できます。すべてのシンボルの再配置は、シンボル名によって並べ替えられます。RELATIVE 再配置をグループ化すると、DT_RELACOUNT/DT_RELCOUNT .dynamic エントリを使用した最適な実行時処理が行われます。シンボルのエントリを並べ替えると、実行時にシンボルを検索する時間を削減できます