リンカーとライブラリ

大域オブジェクトの定義

dlopen(3C) で取得されるオブジェクトにデフォルトで割り当てられる「ローカル」シンボル可視性を「大域」に拡張するには、モード引数に RTLD_GLOBAL フラグを指定します。このモードでは、dlopen(3C) によって入手されたオブジェクトは、シンボルを配置するための、ワールドシンボルの検索範囲が指定されたほかのオブジェクトによって使用することができます。

また、RTLD_GLOBAL フラグが指定された dlopen(3C) によって入手されたオブジェクトは、dlopen() (値 0 のパス名を指定) を使用したシンボル検索にも使用できます。


注 –

局所シンボルの可視性を持つグループのメンバーが、ほかの大域シンボルの可視性を必要とするグループによって参照される場合、オブジェクトの可視性はローカルと大域の両方を連結したものになります。この後大域グループの参照が削除されても、この格上げされた属性はそのまま残ります。