プログラミングインタフェース

その他のメモリー制御インタフェース

この節では、その他のメモリー制御インタフェースについて説明します。

sysconf の使用法

sysconf(3C) は、メモリーページのシステム依存サイズを返します。移植性のため、アプリケーションはページのサイズを指定する定数を埋め込まないでください。同じ命令セットの実装においても、ページのサイズが異なることは特に珍しいことではありません。

mprotect の使用法

mprotect(2) は、指定されたアドレス範囲内にあるすべてのページに、指定された保護を割り当てます。保護は、配下のオブジェクトに許可されたアクセス権を超えることはできません。

brksbrk の使用法

break は、スタック内には存在しないプロセスイメージにおいて最大の有効なデータアドレスです。プログラムが実行を開始するとき、ブレーク値は通常、execve(2) によって、プログラムとそのデータ記憶領域によって定義される最大のアドレスに設定されます。

brk(2) を使用すると、さらに大きなアドレスにブレークを設定できます。また、sbrk(2) を使用すると、プロセスのデータセグメントに記憶領域の増分を追加できます。getrlimit(2) の呼び出しを使用すると、データセグメントの取得可能な最大サイズを取得できます。

caddr_t
brk(caddr_t addr);

caddr_t
sbrk(intptr_t incr);

brk は、呼び出し元プログラムが使用していないデータセグメントの最低の位置を addr に設定します。この位置は、システムページサイズの次の倍数に切り上げられます。

sbrk (代替のインタフェース) は、呼び出し元プログラムのデータ空間に incr バイトを追加して、新しいデータ領域の開始場所へのポインタを返します。