プログラミングインタフェース

ディスパッチャーパラメータテーブル

リアルタイムのための中心となるテーブルで、RT スケジューリングの設定項目を指定します。rt_dptbl(4) 構造体はパラメータの配列 struct rt_dpent_t から構成されます。n 個の優先順位レベルはそれぞれ 1 つのパラメータを持っています。ある優先順位レベルの設定項目は、配列内の i 番目のパラメータ構造体 rt_dptbl[i] によって指定されます。

パラメータ構造体は次のメンバーから構成されます (これらは、/usr/include/sys/rt.h ヘッダファイルでも説明されています)。

rt_globpri

この優先順位レベルに関係付けられているグローバルスケジューリング優先順位。dispadmin(1M) では rt_globpri の値は変更できない

rt_quantum

このレベルのプロセスに割り当てられるタイムカンタムの長さを目盛で表したもの。詳細は、「タイムスタンプインタフェース」を参照してください。タイムカンタム値は、特定のレベルのプロセスのデフォルト値、つまり開始値。リアルタイムプロセスのタイムカウンタを変更するには、priocntl(1) コマンドまたは priocntl(2) システムコールを使用する