Solaris モジューラデバッガ

変数

変数は、変数名、対応する整数値、および一連の属性を持ちます。変数名は、一連の文字列、数字、下線、ピリオドなどで表されます。変数には、> dcmd や ::typeset dcmd を使用して値を割り当てることができます。また、その属性は、::typeset dcmd を使用して変更できます。各変数の値は、64 ビットの符号なし整数として表されます。変数は、1 つまたは複数の属性を持つことができます。たとえば、読み取り専用 (ユーザーによって変更されない)、固定表示 (ユーザーによって設定解除されない)、タグ (ユーザー定義のインジケータ) などです。

次の変数の属性は固定表示として定義されています。

0

/\?= の dcmd を使用して出力された最新の値

9

$< dcmd とともに使用された最新のカウント

b

データセクションの基底仮想アドレス

cpuid

kmdb が現在実行されている CPU に対応する CPU 識別子

d

データセクションのバイトサイズ

e

エントリポイントの仮想アドレス

hits

一致したソフトウェアイベント指定子が一致した回数。「イベントコールバック」を参照してください。

m

ターゲットの一次オブジェクトファイルの初期バイト (マジックナンバー)。オブジェクトファイルがまだ読み出されていない場合はゼロ

t

テキストセクションのバイトサイズ

thread

現在の代表スレッドのスレッド識別子。この識別子の値は、現在のターゲットが使用しているスレッド化モデルによって変わります。「スレッドのサポート」を参照してください。

さらに、MDB カーネルとプロセスターゲットは、代表スレッドのレジスタセットの現在値を指定変数としてエクスポートします。これらの変数の名前は、ターゲットのプラットフォームや命令セットのアーキテクチャーによって決まります。