MDB が認識するウォッチポイント長さ指示子の構文は、adb(1) で記述されている構文とは異なります。特に、adb のウォッチポイント用コマンド :w、:a、および :p では、整数の長さ (バイト数) をコロンとコマンド文字の間に挿入していました。MDB では、このカウントは初期アドレスの後ろに繰り返しカウントとして指定する必要があります。簡単に言うと、adb(1) コマンドでは次のようになります。
123:456w 123:456a 123:456p |
MDB では次のようになります。
123,456:w 123,456:a 123,456:p |
ユーザープロセスのウォッチポイントを作成する場合、MDB の ::wp dcmd の方がより完全な機能を提供します。同様に、従来の kadb 長さ修飾子コマンド $l はサポートされません。このため、kmdb で使用される各 ::wp コマンドにはウォッチポイントサイズを指定する必要があります。