Solaris モジューラデバッガ

クラッシュダンプの保存

次に、クラッシュダンプが正しく設定されていることを確認します。最初に、dumpadm が、カーネルクラッシュダンプを保存し、savecore が有効であるように設定されていることを確認します。クラッシュダンプパラメータの詳細については、dumpadm(1M) のマニュアルページを参照してください。

# dumpadm
		      Dump content: kernel pages
		       Dump device: /dev/dsk/c0t0d0s1 (swap)
		Savecore directory: /var/crash/testsystem
		  Savecore enabled: yes

次に、reboot(1M) に「-d」フラグを設定してシステムを再起動すると、カーネルが強制的にパニック状態になり、クラッシュダンプが保存されます。

# reboot -d
Sep 28 17:51:18 testsystem reboot: rebooted by root

panic[cpu0]/thread=70aacde0: forced crash dump initiated at user request

401fbb10 genunix:uadmin+55c (1, 1, 0, 6d700000, 5, 0)
  %l0-7: 00000000 00000000 00000000 00000000 00000000 00000000 00000000
         00000000
...

システムが再起動されたら、クラッシュダンプが成功したことを確認します。

$ cd /var/crash/testsystem
$ ls
bounds    unix.0    unix.1    vmcore.0  vmcore.1

ダンプディレクトリにダンプが見当たらない場合には、このパーティションが容量不足である可能性があります。スペースを解放し、root として savecore(1M) を手動で実行すると、あとでダンプを保存することができます。ダンプディレクトリに複数のクラッシュダンプが含まれている場合には、今作成したクラッシュダンプは、変更時刻が最新である unix.[n]vmcore.[n] のペアになります。