Solaris モジューラデバッガ

内容の紹介

第 1 章「モジューラデバッガの概要」では、モジューラデバッガの概要を説明します。この章の対象読者はすべてのユーザーです。

第 2 章「デバッガの概念」では、MDB のアーキテクチャーを説明し、このデバッガについて、マニュアル全体で使用されている概念の用語について説明します。この章の対象読者はすべてのユーザーです。

第 3 章「言語構文」では、MDB 言語の構文、演算子、および評価規則について説明します。この章の対象読者はすべてのユーザーです。

第 4 章「対話」では、MDB の対話型コマンド行編集機能と出力ページャーについて説明します。この章の対象読者はすべてのユーザーです。

第 5 章「組み込みコマンド」では、常に使用可能な、組み込みのデバッガコマンドセットについて説明します。この章の対象読者はすべてのユーザーです。

第 6 章「実行制御」では、実行中のプログラムの実行を制御するための MDB の機能について説明します。この章の対象読者は、アプリケーション開発者とデバイスドライバ開発者です。実行制御機能は、システム管理者にも役立つ場合があります。

第 7 章「カーネル実行制御」では、kmdb 専用の実行中のオペレーティングシステムカーネルの実行を制御するための MDB 機能について説明します。この章の対象読者は、オペレーティングシステムカーネルの開発者とデバイスドライバ開発者です。

第 8 章「カーネルデバッギングモジュール」では、Solaris カーネルをデバッグする場合に使用する、読み込み可能なデバッガコマンドについて説明します。この章の対象読者は、Solaris カーネルのクラッシュダンプを検査するユーザーや、カーネルソフトウェアの開発者です。

第 9 章「カーネルメモリーアロケータを使用するデバッギング」では、Solaris カーネルメモリーアロケータのデバッギング機能と、これらの機能を活用するために用意された MDB コマンドについて説明します。この章の対象読者は、上級プログラマとカーネルソフトウェアの開発者です。

第 10 章「モジュールプログラミング API」では、読み込み可能なデバッガモジュールを作成する機能について説明します。この章の対象読者は、上級プログラマと、MDB のカスタムデバッギングを開発するソフトウェア開発者です。

付録 A 「オプション」には、MDB コマンド行のオプションについてのリファレンスが記載されています。

付録 B 「注意」には、デバッガの使用に関連する警告と注意が記載されています。

付録 C 「 adb および kadb からの移行」には、adb コマンドと、それに相当する MDB コマンドのリファレンスが記載されています。adb コマンドは、mdb によって実装されます。

付録 D 「crash からの移行」には、crash コマンドと、それに相当する MDB コマンドのリファレンスが記載されています。crash コマンドは Solaris にはもう存在しません。