JDK 開発者ガイド (Solaris 編)

ユーティリティの並行性サポート

java.util.concurrentjava.util.concurrent.atomic、および java.util.concurrent.locks パッケージは、同時実行されるクラスおよびアプリケーション (スレッドプール、スレッドに対して安全なコレクション、セマフォ、タスクスケジューリングフレームワーク、タスク同期ユーティリティ、自動変数、ロックなど) を開発するための、パフォーマンスとスケーラビリティに優れた、スレッドに対して安全な構築ブロックを実現する、拡張性の高い強力なフレームワークを提供します。これらのパッケージをコアクラスライブラリに追加することで、手動でこれらのユーティリティを作成する手間が省けます。これは、データ構造に対するコレクションフレームワークの効果によく似ています。また、これらのパッケージは、プロセッサによって提供される並行性のサポートを利用する高度な並行プログラミングを対象とした低レベルのプリミティブも提供します。これによりプログラマは、以前にはネイティブコードを使用せずには不可能であった、高パフォーマンスで高スケーラビリティの並行アルゴリズムを Java 言語に実装できます。

JSR 166 と、http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/docs/ja/guide/concurrency/index.html にあるドキュメントを参照してください。