論理フォントを使用して多言語使用のテキストを描画するために、2D は、サポートされるすべての書記法に対してインストール済みのホスト OS フォントを利用するようになりました。たとえば、タイ語ロケール環境で実行しているが韓国語フォントがインストールされている場合、タイ語と韓国語の両方が描画されます。J2RE はその lib/fonts/fallback ディレクトリにインストールされている物理フォントを自動的に検出し、それらの物理フォントを 2D 描画用のすべての論理フォントに加えるようになりました。
AWT は、Windows 2000/XP 上の Unicode API を使用するようになりました。この結果、一部のコンポーネントは Windows ロケール設定の制限を受けることなくテキストを処理できます。たとえば、AWT テキストコンポーネントは、Windows ロケール設定に関係なくデーバナーガリー (Devanagari) 文字入力システムでのテキストを受け入れ、表示できます。
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/docs/ja/guide/intl/index.html にあるドキュメントを参照してください。
このリリースでは、すべてのプラットフォームでポートが使用できるようになりました (RFE 4782900)。
すべてのプラットフォームで MIDI デバイス入出力が使用できるようになりました (RFE 4812168 と 4782924)。
最適化されたダイレクトオーディオアクセスが実装されました (RFE 4908240 と 4908879)。ネイティブミキシング (ハードウェアミキシング機能が付いた Linux ALSA、Solaris Mixer、Windows DirectSound) を提供するシステムでは、これがデフォルトで有効になります。
新しいリアルタイムのシーケンサはすべての MIDI デバイスに利用でき、トランスミッタは無制限となりました (RFE 4773012)。
ユーザーは、sound.properties 構成ファイルを使用してデフォルトのデバイスを選択できます (RFE 4776511)。詳細については、MidiSystem と AudioSystem を参照してください。
Midi デバイスは、接続されたレシーバとトランスミッタを照会できます (RFE 4931387、MidiDevice.getReceiver メソッドと MidiDevice.getTransmitter メソッド)。
AudioFormat、AudioFileFormat、および MidiFileFormat には、詳細にフォーマットを記述し修飾するプロパティが加えられました (RFE 4925767 と 4666845)。
簡単に使用できるメソッドによって、AudioSystem からラインの取得を容易に行えるようになりました (RFE 4896221)。
シーケンサインタフェースは、MIDI シーケンスの特定の部分を継続的にループできるように、loop メソッドによって拡張されました (RFE 4204105)。
Java Sound は、VM の終了を妨げることがなくなりました (バグ 4735740)。
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/docs/ja/guide/sound/index.html にあるドキュメントを参照してください。
2D 機能には、広範な Solaris または Linux プリンタサポート、ファイルとストリームからフォントを作成する新しい方法、VolatileImage とイメージ描画のハードウェアベースの高速化に関連する新しい方法などが追加されました。テキスト描画コードに多数の内部変更が加えられたことで、その堅牢性、パフォーマンス、およびスケーラビリティが大幅に向上しました。他のパフォーマンス機能としては、OpenGL (デフォルトでは無効) を使用するハードウェアにより高速化された描画などがあります。
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/docs/ja/guide/2d/index.html にあるドキュメントを参照してください。
Image I/O システムに、BMP 形式と WBMP 形式用の読み込みと書き込みが追加されました。
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/docs/ja/guide/imageio/index.html にあるドキュメントを参照してください。
1.5.0 リリースでは、顧客から要求の多かったものも含め、多数の AWT 強化とバグ修正を実現しました。顕著な例として、新しい MouseInfo クラスはデスクトップ上のマウスの位置を検出できるようになりました。新しい Window メソッドは、新しく作成されるウィンドウ (またはフレーム) のデフォルトの位置をプラットフォームに合わせて指定できます。Window の他の強化によって、ウィンドウ (またはフレーム) を常に最上位に配置することも可能となりました (この機能は Solaris または Linux 上の一部のウィンドウマネージャでは機能しません)。データ転送の領域では、新しい DropTargetDragEvent API を使用することで、ドラッグ操作の際にドロップターゲットが転送データにアクセスできるようになりました。
詳細は、http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/docs/ja/guide/awt/index.html にあるAWTを参照してください。
1.4.2 リリースでは、Swing に 2 つの新しい見た目と使い心地、XP と GTK が追加されました。それに続けて、1.5.0 でもさらに 2 つの見た目と使い心地、Synth (スキンを変更可能) と Ocean (Metal の新しいテーマ) が提供されます。見た目と使い心地だけでなく、JTable に印刷サポートも追加しました。これにより、JTable のきれいな印刷コピーを簡単に出力できるようになりました。7 年をかけて、jFrame.add を jFrame.getContentPane().add() と同等にしました。
http://java.sun.com/j2se/1.5.0/ja/docs/ja/guide/swing/index.html にある Swing のドキュメントを参照してください。