dtrace コマンドでは、単一の汎用インタフェースを利用して、DTrace が提供する重要なサービス全部にアクセスできます。このコマンドには、次のようなオプションがあります。
DTrace によって現在公開されているプローブとプロバイダのリストを表示するオプション
任意のプローブ記述指定子 (provider、module、function、name) を使って、プローブを直接有効にするオプション
D コンパイラを実行して、1 つ以上の D プログラムファイル、またはコマンド行に直接入力されたプログラムをコンパイルするオプション
匿名トレースプログラムを生成するオプション (第 36 章匿名トレースを参照)
プログラムの安定性に関するレポートを生成するオプション (第 39 章安定性を参照)
DTrace のトレースとバッファリングの動作に変更を加え、新しい D コンパイラ機能を利用できるようにするオプション (第 16 章オプションとチューニング可能パラメータを参照)
インタプリタファイルを作成するために #! で始まる宣言内で dtrace を使用すると、D スクリプトを作成できます (第 15 章スクリプトの作成を参照)。dtrace を使って、D プログラムのコンパイルを試行し、そのプロパティを特定することもできます。この処理は、以下で説明する -e オプションを指定してトレースを有効にすることなしにできます。