Solaris の最小権限機能を利用して、管理者は、特定の Solaris ユーザーに特定の権限を付与できます。ユーザーのログイン時に権限を付与したい場合は、/etc/user_attr ファイルに次の 1 行を挿入します。
user-name::::defaultpriv=basic,privilege
実行中のプロセスに権限を追加したい場合は、ppriv(1) コマンドを使用します。
# ppriv -s A+privilege process-ID |
DTrace 機能へのユーザーアクセスは、dtrace_proc、dtrace_user、dtrace_kernel の 3 つの権限で制御します。権限によって、使用を許可される DTrace プロバイダ、アクション、および変数が異なります。また、各権限は、DTrace の特定の用途に対応しています。権限モードの詳細については、次節以降で説明します。システム管理者は、個々のユーザーのニーズと、個々の権限モードによる可視性やパフォーマンスへの影響を慎重に比較考慮する必要があります。ユーザーが DTrace の機能を使用するには、3 つの DTrace 権限のうち最低 1 つが必要です。