Solaris 動的トレースガイド

cpuinfo_t

cpuinfo_t 構造体は、CPU を定義します。表 26–2 からわかるように、enqueue プローブと dequeue プローブは、どちらも引数として cpuinfo_t のポインタをとります。また、現在の CPU の cpuinfo_t は、curcpu 変数でポイントされています。以下に、cpuinfo_t 構造体の定義を示します。

typedef struct cpuinfo {
	processorid_t cpu_id;           /* CPU identifier */
	psetid_t cpu_pset;              /* processor set identifier */
	chipid_t cpu_chip;              /* chip identifier */
	lgrp_id_t cpu_lgrp;             /* locality group identifer */
	processor_info_t cpu_info;      /* CPU information */
} cpuinfo_t;

cpu_id メンバーは、psrinfo(1M)p_online(2) から返されるプロセッサ識別子です。

cpu_pset メンバーは、CPU を含む (CPU がある場合) プロセッサセットです。プロセッサセットの詳細については、psrset(1M) のマニュアルページを参照してください。

cpu_chip メンバーは、物理チップの識別子です。物理チップには、複数の CPU が搭載されていることがあります。詳細については、psrinfo(1M) のマニュアルページを参照してください。

cpu_lgrp メンバーは、CPU の遅延グループの識別子です。遅延グループの詳細については、liblgrp(3LIB) のマニュアルページを参照してください。

cpu_info メンバーは、processor_info(2) から返される CPU の processor_info_t 構造体です。