Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

GSS-API における機構と QOP

GSS-API では、使用するセキュリティー機構をアプリケーションが選択できるようになっていますが、GSS-API が選択したデフォルトの機構をできる限り使用する必要があります。同様に、GSS-API では、データ保護の保護品質レベルをアプリケーションが指定できるようになっていますが、デフォルトの QOP をできる限り使用する必要があります。デフォルトの機構を受け入れることを示すには、機構または QOP を期待する関数に値 GSS_C_NULL_OID を引数として渡します。


注意 – 注意 –

セキュリティー機構または QOP を明示的に指定することは、GSS-API の使用目的に反します。そうした特定の選択は、アプリケーションの移植性を制限します。ほかの GSS-API 実装は、その QOP または機構を意図した方法でサポートしていない可能性があります。ただし、付録 C OID の指定では、利用可能な機構や QOP を知る方法と、それらの選択方法について、簡単に説明しています。