Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

PKCS #11 関数: C_GetSlotList()

C_GetSlotList() は、利用可能なスロットのリストを取得します。pkcs11_softtoken.so 以外の暗号化プロバイダがインストールされていない場合、C_GetSlotList() から返されるのは、デフォルトのスロットだけです。C_GetSlotList() の構文は次のとおりです。

C_GetSlotList(CK_BBOOL tokenPresent, CK_SLOT_ID_PTR pSlotList, 
CK_ULONG_PTR pulCount);

tokenPresent に TRUE を設定した場合、トークンが存在するスロットだけに検索対象が限定されます。

pSlotList に NULL_PTR を設定した場合、C_GetSlotlist() はスロット数だけを返します。pulCount はスロット数を格納する場所へのポインタです。

pSlotList にスロットを格納するバッファーへのポインタを設定した場合、*pulCount には CK_SLOT_ID 要素の予想最大数を設定します。戻り時には、*pulCount に CK_SLOT_ID 要素の実際の個数が設定されます。

通常、PKCS #11 アプリケーションは C_GetSlotList() を 2 回呼び出します。1 回目の C_GetSlotList() 呼び出しでは、メモリーを割り当てる目的でスロット数を取得します。そして 2 回目の C_GetSlotList() 呼び出しでは、スロットを取得します。


注 –

スロットの順序は保証されません。スロットの順序は、PKCS #11 ライブラリを読み込むたびに変わる可能性があります。


CKR_FUNCTION_FAILED、CKR_GENERAL_ERROR、CKR_HOST_MEMORY、CKR_OK に加え、C_GetSlotlist() は次の戻り値を使用します。