Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

PAM 認証プロセス

コンシューマが PAM ライブラリを使ってユーザー認証を行う例として、login がユーザー認証を行う手順を次に示します。

  1. login アプリケーションは、PAM セッションを開始するために、pam_start(3PAM) を呼び出し、login サービスを指定します。

  2. アプリケーションは、PAM ライブラリ libpam(3LIB) によってエクスポートされた PAM API に含まれる pam_authenticate(3PAM) を呼び出します。

  3. ライブラリは、pam.conf ファイル内で login エントリを検索します。

  4. PAM ライブラリは、pam.conf 内で login サービス用として構成されたモジュールごとに、pam_sm_authenticate(3PAM) を呼び出します。pam_sm_authenticate() は PAM SPI に含まれる関数です。pam.conf 制御フラグと各呼び出しの結果によって、ユーザーがシステムへのアクセスを許可されるかどうかが決まります。このプロセスについての詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「PAM の構成 (参照)」を参照してください。

PAM ライブラリはこのような方法で、PAM アプリケーションを、システム管理者によって構成された PAM モジュールへと接続します。