Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

米国政府の輸出法への準拠

米国政府は、公開された暗号化インタフェース (「crypto-with-a-hole」とも呼ばれる) の輸出を制限しています。この制限のために、プロバイダのすべてのベンダーは米国政府から輸出の承認を得る必要があります。ベンダーは、輸出法に準拠していることを示すために、Sun Microsystems, Inc. が発行する証明書を要求する必要があります。そして、ベンダーは、プロバイダの電子署名を行い、証明書を添付してソフトウェアを出荷します。

輸出承認プロセスでは、暗号化の強度によってソフトウェアを使用できる国が決まります。米国政府では、アメリカ合衆国で製造される暗号化製品に対して 2 つの輸出カテゴリを定義しています。

プロバイダが非リテール承認を得ている場合は、リテール承認を受けられるようにすることができます。リテール承認を得るには、IPsec などの特定の呼び出し側によるプロバイダの使用を禁止します。Sun では、この場合、制限付きと制限なしの 2 つの証明書を用意します。どちらの証明書を使用するかは、証明書要求プロセス (「プロバイダに署名するための証明書を要求するには」) で指定します。また、特別な起動ファイルを作成および署名し、プロバイダとともに出荷する必要があります。「リテール版の輸出用の起動ファイルを作成するには」を参照してください。