Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

リモートプロシージャー呼び出しと GSS-API

RPC (Remote Procedure Call) プロトコルをネットワークアプリケーションに使用するプログラマは、RPCSEC_GSS を使用してセキュリティーを提供できます。RPCSEC_GSS は GSS-API 上にある別の層です。RPCSEC_GSS は GSS-API のすべての機能を RPC 用にカスタマイズした形式で提供します。実際、RPCSC_GSS は GSS-API の多くの側面をプログラマから隠蔽する役割を果たしており、その結果、特に高い操作性と移植性を備えた RPC セキュリティーが実現されています。RPCSEC_GSS についての詳細は、『ONC+ 開発ガイド』「RPCSEC_GSS を使用した認証」を参照してください。

次の図は、RPCSEC_GSS 層がアプリケーションと GSS-API の間に位置している様子を示したものです。

図 4–2 RPCSEC_GSS と GSS-API

リモートプロシージャー呼び出しのセキュリティー機能を提供する RPCSEC_GSS 層を示しています。