Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

Oracle Solaris スマートカードフレームワークの概要

Solaris オペレーティングシステムでは、スマートカード端末を持つコンシューマアプリケーションへの接続にスマートカードフレームワークが使用されます。コンシューマアプリケーションは、スマートカードフレームワーク (SCF) API の呼び出しを行います。スマートカード端末は、基本的にはデバイスドライバであるインタフェースデバイス (IFD) ハンドラを介してコンシューマアプリケーションとのやりとりを行います。IFD ハンドラは、端末インタフェースを通じてフレームワークに接続します。次の図を参照してください。

図 10–1 スマートカードフレームワーク

スマートカードフレームワークのアーキテクチャーを示しています。

Solaris オペレーティングシステムでは、スマートカードの構成情報を非公開ファイルに格納します。この方法は、通常 /etc/reader.conf が使用される Linux の実装とは対照的です。構成ファイルの項目を変更するには、コマンド smartcard(1M) を使用します。

現時点では、スマートカードフレームワークは Solaris 暗号化フレームワークに依存していません。