Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

スマートカード端末用の IFD ハンドラの開発

Solaris OS 用に開発されるスマートカード端末では、Linux のスマートカード端末で使用されるのと同じ API セットが使用されます。以前に IFD ハンドラを開発したことがない場合は、IFD ソースコードを提供する Linux 環境用のいずれかの Web サイト(http://www.musclecard.com/drivers.html など) を参照したほうがよいでしょう。Solaris オペレーティングシステムでスマートカード端末用の IFD ハンドラを開発するには、 /usr/include/smartcard/ifdhandler.h をインクルードし、次のインタフェースを実装する必要があります。


注 –

IFDHCreateChannel()IFDHSetCapabilities()、および IFDHControl() は現在使用されていませんが、これらのインタフェースは今後のリリースで必要になる場合があります。


IFDHICCPresence() および IFDHPowerICC() の各関数はテストの際に役に立ちます。たとえば、IFDHICCPresence() 関数を使用して、スロット内にカードが存在するかどうかをテストできます。スマートカードの電源が正常に機能しているかどうかを確認する場合は、IFDHPowerICC() 関数を使用するのも 1 つの方法です。この関数は、挿入されているスマートカードの ATR (Answer to Reset) 値を取得します。