Oracle Solaris セキュリティーサービス開発ガイド

SCF 端末インタフェース

SCF 端末のアクセスには、次の関数が使用されます。

SCF_Terminal_close(3SMARTCARD)

端末が開いたときに割り当てられたリソースを解放します。また、端末に関連付けられているカードもすべて閉じます。

SCF_Terminal_getInfo(3SMARTCARD)

端末に関する情報を取得します。

SCF_Terminal_freeInfo(3SMARTCARD)

SCF_Terminal_getInfo(3SMARTCARD) によって戻された記憶領域を解放します。

SCF_Terminal_waitForCardPresent(3SMARTCARD)

特定の端末にカードが装着されるまでブロックおよび待機します。

SCF_Terminal_waitForCardAbsent(3SMARTCARD)

特定の端末に装着されているカードが取り外されるまでブロックおよび待機します。

SCF_Terminal_addEventListener(3SMARTCARD)

端末でイベントが発生したときにコールバック通知をプログラムで受信できるようにします。シグナルハンドラと同じような働きです。イベントが発生すると、サービススレッドによって用意されたコールバック関数が実行されます。

SCF_Terminal_updateEventListener(3SMARTCARD)

この端末に関連付けられている指定のイベントリスナーを更新します。

SCF_Terminal_removeEventListener(3SMARTCARD)

この端末に関連付けられている指定のイベントリスナーをリスナーリストから削除します。

SCF_Terminal_getCard(3SMARTCARD)

端末内で特定のスマートカードによるコンテキストを確立します。SCF_Card_exchangeAPDU(3SMARTCARD) で APDU をカードに送信する際にはカードオブジェクトが使用されます。