国際化対応言語環境の利用ガイド

Solaris 環境でのキーボードサポート

特定地域向けのさまざまな配列のキーボードが SPARC プラットフォームおよび x86 プラットフォームでサポートされています。Solaris OS は、次の表に示す地域向けのキーボードをサポートします。

表 3–14 地域向けキーボードのサポート

領域 

国 

Sun キーボード (Type 4/5/5c) 

Sun キーボード (Type 6) 

PC キーボード 

アジア 

日本 

 

韓国 

 

台湾 

ヨーロッパ 

ベルギー 

 

チェコ共和国 

 

 

デンマーク 

 

フィンランド 

 

 

 

フランス 

 

ドイツ 

 

イギリス 

 

ギリシャ 

 

 

ハンガリー 

 

 

イタリア 

 

ラトビア 

 

 

リトアニア 

 

 

オランダ 

 

ノルウェー 

 

ポーランド 

 

 

ポルトガル 

 

ロシア 

 

スペイン 

 

スウェーデン 

 

スイス (フランス語) 

 

スイス (ドイツ語) 

 

トルコ 

アメリカ 

カナダ (フランス語) 

 

ラテンアメリカ (スペイン語) 

 

 

 

米国 

中東 

アラビア語 

 

国際標準に準拠するキー配列を使用する中国などの地域では、米国向けのキー配列サポートに基づいてロケールの文字を入力します。基本的なキーボードマッピングはどちらも同じです。日本、トルコ、スイスなど一部の国では、複数の言語が使用されていたり、複数のキー配列が存在するため、複数のキーボードが使用されます。

Sun の Type 4、5、5c キーボードでは、Mini DIN 8 ピン接続に基づく Sun 入出力インタフェースが使用されます。Sun の Type 6 キーボードには、次の 2 種類のインタフェースがあります。

キーボードタイプは、Sun のキーボードの裏面に印刷されています。

PC キーボードのインタフェースには、PS/2 や USB など、さまざまなものがあります。

SPARC システムでのキーボードの変更

Sun のほとんどの Type 4、5、5c キーボードでは、DIP スイッチの設定によって Solaris システムのキー配列を変更できます。DIP スイッチの設定で配列を変更できるキーボードのタイプ、名称、対応する配列 ID は、/usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.map ファイルに記載されています。


注 –

Type 6 キーボードの裏面には DIP スイッチがないため、このタイプのキーボードの配列を変えることはできません。米国、 米国/UNIX、日本語キーボードなどの一部の Type 5 および 5c キーボードには、DIP スイッチの代わりにジャンパがあります。xmodmap(1) などのユーティリティは別として、SPARC プラットフォームおよび x86 プラットフォームでは、キーボードを変更するユーティリティやツールは提供されていません。


次の表に、Type 4、5、および 5c キーボードの配列 ID 値を示します (1 = スイッチ Up、0 = スイッチ Down)。

表 3–15 Type 4、5、5c キーボードの配列

DIP スイッチ 

キーボード (キーテーブルファイル) 

設定 (2 進数) 

米国 (US4.kt)

000000 

米国 (US4.kt)

000001 

ベルギー (FranceBelg4.kt)

000010 

カナダ (Canada4.kt)

000011 

デンマーク (Denmark4.kt)

000100 

ドイツ (Germany4.kt)

000101 

イタリア (Italy4.kt)

000110 

オランダ (Netherland4.kt)

000111 

ノルウェー (Norway4.kt)

001000 

ポルトガル (Portugal4.kt)

001001 

10 (0x0a) 

ラテンアメリカ/スペイン語 (SpainLatAm4.kt)

001010 

11 (ox0b) 

スウェーデン (SwedenFin4.kt)

001011 

12 (0x0c) 

スイス/フランス語 (Switzer_Fr4.kt)

001100 

13 (0x0d) 

スイス/ドイツ語 (Switzer_Ge4.kt)

001101 

14 (0x0e) 

イギリス (UK4.kt)

001110 

16 (0x10) 

韓国 (Korea4.kt)

010000 

17 (0x11) 

台湾 (Taiwan4.kt)

010001 

23 

ロシア語 

100001 

33 (0x21) 

米国 (US5.kt)

100111 

34 (0x22) 

米国./UNIX (US_UNIX5.kt)

100010 

35 (0x23) 

フランス (France5.kt)

100011 

36 (0x24) 

デンマーク (Denmark5.kt)

100100 

37 (0x25) 

ドイツ (Germany5.kt)

100101 

38 (0x26) 

イタリア (Italy5.kt)

100110 

39 (0x27) 

オランダ (Netherland5.kt)

100111 

40 (0x28) 

ノルウェー (Norway5.kt)

101000 

41 (0x29) 

ポルトガル (Portugal5.kt)

101001 

42 (0x2a) 

スペイン (Spain5.kt)

101010 

43 (0x2b) 

スウェーデン (Sweden5.kt)

101011 

44 (0x2c) 

スイス/フランス語 (Switzer_Fr5.kt)

101101 

45 (0x2d) 

スイス/ドイツ語 (Switzer_Ge5.kt)

101110 

46 (0x2e) 

イギリス (UK5.kt)

101111 

47 (0x2f) 

韓国 (Korea5.kt)

101111 

48 (0x30) 

台湾 (Taiwan5.kt)

110000 

49 (0x31) 

日本 (Japan5.kt)

110001 

50 (0x32), 63 (0x3f) 

カナダ/フランス語 (Canada_Fr5.kt)

110010 

51 0(x33) 

ハンガリー (Hungary5.kt)

110011 

52 (0x34 

ポーランド (Poland5.kt)

110100 

53 (0x35) 

チェコ (Czech5.kt)

110101 

54 (0x36) 

ロシア (Russia5.kt)

110110 

55 (0x37) 

ラトビア (Latvia5.kt)

110111 

56 (0x38), 62 (0x3e) 

トルコ-Q5 (TurkeyQ5.kt)

111000 

57 (0x39) 

ギリシャ (Greece5.kt)

111001 

58 (0x3a) 

アラブ (Arabic5.kt)

111011 

59 (0x3b) 

リトアニア (Lithuania5.kt)

111010 

60 (0x3c) 

ベルギー (Belgian5.kt)

111100 

62 (0x3e) 

カナダ/フランス語 (Canada_Fr5_TBITS5.kt)

111111 

 

フランス語系カナダ 

 

 

ポーランド語プログラマ 

 

 

エストニア語 

 

4 が付いたキーテーブルファイル名は Type 4 キーボードを、5 が付いたキーテーブルファイル名は Type 5 キーボードをそれぞれ表します。

キー配列のチェコ配列への変更方法
  1. この表または /usr/openwin/share/etc/keytables/keytable.mp ファイルで正しい DIP スイッチ ID (配列 ID) を確認します。keytable.mp ファイルの配列 ID 値は 10 進数で表されています。

    チェコの場合、配列 ID は 10 進数の 53 です (16 進数では 0x35)。

  2. 配列 ID を 2 進数に変換するか、上の表の設定値を使用します。この変換には、dtcalc(1) などの計算ユーティリティが使用できます。

    チェコキーボードの場合、2 進数の値は 110101 です。

  3. システムをシャットダウンし、電源を切ります。

  4. キーボード裏面の DIP スイッチの設定を手順 2 の 2 進数に変更します。

    左側が最初の DIP スイッチです。1 の場合はスイッチを Up に、0 の場合はスイッチを Down にします。

    したがって、チェコキーボードの 2 進数 110101 はUp Up Down Up Down Up になります。

  5. 電源を入れ、システムを起動します。


    注 –

    Type 4 キーボードとは異なり、Type 5、5c キーボードには、DIP スイッチが 5 つしかありません。Type 5、5c キーボードの場合は、2 進数の最初の桁を無視してください。たとえば、チェコ Type 5c キーボードの場合は後ろの 5 桁 (10101) だけを使用するため、DIP スイッチの設定は Up Down Up Down Up になります。


Intel システムでのキーボードの変更

Intel アーキテクチャの場合、インストール時の kdmconfig(1M) の箇所でキーボードを選択します。インストール後にその設定を変更するには、GUI デスクトップ環境を終了してコマンド行モードにします。スーパーユーザーとして kdmconfig を実行します。説明に従って、必要なキー配列を選択します。

キーボードの配列

次の図にアラビア語キーボードを示します。

図 3–1 アラビア語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にベルギー向けキーボードを示します。

図 3–2 ベルギー向けキーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にキリル文字キーボードを示します。

図 3–3 キリル文字 (ロシア語) キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にデンマーク語キーボードを示します。

図 3–4 デンマーク語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にフィンランド語キーボードを示します。

図 3–5 フィンランド語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にフランス語キーボードを示します。

図 3–6 フランス語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にドイツ語キーボードを示します。

図 3–7 ドイツ語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にイタリア語キーボードを示します。

図 3–8 イタリア語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図に日本語キーボードを示します。

図 3–9 日本語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図に韓国語キーボードを示します。

図 3–10 韓国語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にオランダ (オランダ語) キーボードを示します。

図 3–11 オランダ (オランダ語) キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にノルウェー語キーボードを示します。

図 3–12 ノルウェー語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にポルトガル語キーボードを示します。

図 3–13 ポルトガル語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にスペイン語キーボードを示します。

図 3–14 スペイン語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にスウェーデン語キーボードを示します。

図 3–15 スウェーデン語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次に図にスイス (フランス語) キーボードを示します。

図 3–16 スイス (フランス語) キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次に図にスイス (ドイツ語) キーボードを示します。

図 3–17 スイス (ドイツ語) キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次に図に繁体字中国語キーボードを示します。

図 3–18 繁体字中国語キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にトルコ語 F キーボードを示します。

図 3–19 トルコ語 F キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にトルコ語 Q キーボードを示します。

図 3–20 トルコ語 Q キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図にイギリス向けキーボードを示します。

図 3–21 イギリス向けキーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図に米国向けキーボードを示します。

図 3–22 米国向けキーボード

この図については、前の本文中で説明しています。

次の図に米国/UNIXキーボードを示します。

図 3–23 米国/UNIX キーボード

この図については、前の本文中で説明しています。