Java Desktop System Release 3 問題の解決方法

第 2 章 アプリケーションの既知の問題

本章では、Java Desktop System Release 3 の特定のアプリケーションに関する既知の問題について説明します。

2.1 アーカイブ管理

2.1.1 アーカイブ管理がマルチバイト文字を表示しない

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 5069958 

このアプリケーションで、ファイル名にマルチバイト文字が表示されません。 

解決方法 

アーカイブ形式に、.zip または .jar ファイルを使用してください。

2.2 ファイルマネージャ

2.2.1 ファイルを削除できない

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 6203010、5105006 

ファイルの削除は、使用しているホームディレクトリファイルシステムからのみ実行できます。 

解決方法 

ホームディレクトリファイルシステムの外部にあるファイルを削除するには、端末ウィンドウを開き、コマンドラインを使います。 

2.2.2 ごみ箱の中のファイルを表示できない

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 6192112 

ファイルマネージャを使ってファイルを削除したりごみ箱へ移動した場合、ごみ箱の中のファイルを表示できなくなる場合があります。 

解決方法 

端末ウィンドウを開き、コマンドラインを使って、ごみ箱の操作を行います。  

次のコマンドを使用します。 

  • cp: ファイルのコピー

  • mv: ファイルの移動

  • ls: ファイルの表示

2.3 Java Desktop System オンラインヘルプ

2.3.1 存在しないファイルを開こうとすると、オンラインヘルプがフリーズする

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 5090731 

存在しないオンラインヘルプファイルを開こうとすると、エラーダイアログが表示されます。「了解」ボタンをクリックしない限り、オンラインヘルプシステムはフリーズします。

解決方法 

エラーダイアログに表示される 「了解」ボタンをクリックします。

2.4 ログイン

2.4.1 dtlogin リモート接続の使用時の問題

プラットフォーム 

プラットフォーム :

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 6203727 

一部のシステムからは、dtlogin リモート接続を使用して GNOME ディスプレイマネージャに接続できない場合があります。

解決方法 

リモートログインを選択する画面で、ホスト名ではなく、IP アドレスを指定する必要があります。  

2.4.2 ログイン時のエラーメッセージ

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

Java Desktop System セッションへのログイン時に、次のエラーメッセージが表示される場合があります。 

ホスト名のインターネットアドレスが見つかりません。このため、GNOME が正しく動作しません。これは /etc/hosts ファイルにホスト名を追加することで解決できます。

解決方法 

ホスト名の設定が正しいことを確認します。次の手順を実行します。 

  • /etc/hosts ファイルで、次のようにホスト名を設定します。

    127.0.0.1 localhost loghost hostname localhost.localdomain

  • /etc/nodename ファイルにホスト名が表示されていることを確認します。このファイルには、次の行が含まれていなければなりません。

    127.0.0.1 localhost loghost hostname localhost.localdomain

  • /etc/inet/ipnodes ファイルに、次の行を追加します。

    127.0.0.1 hostname

いずれの場合も、hostname には、使用しているシステム名を入力します。

2.5 Mozilla

2.5.1 一部のキーボードショートカットが動作しない

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 6192644 

Mozilla www.yahoo.com および www.mozilla.org をブラウズ中、キーボードショートカット Ctrl+Home が正常に動作しません。

キャレットブラウジングが有効になっている場合、このキーボードショートカットを実行すると、キャレットが Web ページの先頭に移動します。 

解決方法 

F7 キーを押して、キャレットブラウジングを無効にします。これで、Ctrl+Home が正常に動作します。

2.5.2 未確定文字が消える

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 6224900 

Mozilla 上で ATOK12 を使用して日本語入力中に部分確定を行うと、残りの未確定文字が消えてしまいます。この問題はMozilla を UTF-8 ロケールで起動した場合に起こります。

解決方法 

未確定文字は、見た目上消えているだけなので、空白キーなどで再表示させたり、Enter キーなどで確定することができます。

2.6 テキストエディタ

2.6.1 マルチバイト文字を入力できない

プラットフォーム 

  • SPARC システム用 Solaris OS

  • x86 システム用 Solaris OS

問題 

バグ ID: 4937266 

gedit テキストエディタで 「自動インデント」 機能を有効にすると、マルチバイト文字を正しく入力できません。

解決方法 

「自動インデント」機能を無効にします。次の手順を実行します。

  1. 「編集」->「設定」と選択します。

  2. 「カテゴリ」リストで「エディタ」を選択し、「自動インデント」を選択します。

  3. 「自動インデントを有効にする」オプションを選択解除します。

2.6.2 SMB URI 経由で開いたファイルが編集できない

問題 

ファイルマネージャなどから SMB を介して Microsoft Windows や、他の Samba サーバーにあるテキストファイルを、テキストエディタを使用して開くと、読み取り専用として開くため編集できません。 

解決方法 

ファイルマネージャを使用して、対象となるファイルをデスクトップや、システムの /tmp ディレクトリに、ドラッグアンドドロップ等でコピーします。ローカルにコピーしたファイルを、テキストエディタで編集し、編集後のテキストファイルを Samba 上に再びコピーします。