アプリケーションを起動したり、ファイルおよびフォルダを開くためのデスクトップの背景の使用方法について説明します。この章では、デスクトップの背景メニューの使用方法、デスクトップの背景のカスタマイズ方法についても説明します。
デスクトップの背景は、デスクトップ上に表示される、ほかのすべてのコンポーネントの背後にあります。デスクトップの背景は、ユーザーインタフェースのアクティブコンポーネントです。デスクトップの背景から、次の作業を実行できます。
アプリケーションを起動し、ファイルおよびフォルダを開く
デスクトップオブジェクトを追加すると、頻繁に使用するファイル、フォルダ、またはアプリケーションにアクセスしやすくなります。たとえば、デスクトップの背景にアプリケーションランチャーを追加できます。頻繁に使用するファイルにシンボリックリンクを作成し、このリンクをデスクトップの背景に追加できます。ファイルおよびフォルダをデスクトップの背景に格納することもできます。
「デスクトップの背景」メニューを開く
「デスクトップ」メニューを開くには、デスクトップの背景を右クリックします。「デスクトップ」メニューを使用することで、デスクトップの背景でアクションを実行できます。
ごみ箱の使用方法
オブジェクトをごみ箱に移動したり、ごみ箱を空にしたりできます。
デスクトップの背景をカスタマイズする
デスクトップの背景のパターンまたは色をカスタマイズできます。
デスクトップの背景には、デフォルトでは 5 つのオブジェクトがあります。表 6–1 に、デスクトップにあるデフォルトのオブジェクトの機能を示します。
表 6–1 デフォルトのデスクトップの背景オブジェクトの機能
オブジェクト |
機能 |
---|---|
このコンピュータ |
Java Desktop System の一部の主要な機能へのアクセスポイントになります。アプリケーションと設定ツールには、「このコンピュータ」からアクセスできます。また、システムをサーバーとして設定し、ほかのシステム設定詳細を修正するプログラムにもアクセス可能です。 |
ドキュメント |
デフォルトディレクトリ内に保存されたファイルに直接アクセスします。 |
「ごみ箱」 |
ファイル、フォルダ、デスクトップオブジェクトの一時保持領域を提供します。これらのデータは後で取り出すことも、完全に削除することもできます。 |
Java Desktop System |
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StarSuite 7 |
|
デスクトップの背景オブジェクトは、デスクトップの背景上のアイコンで、ファイル、フォルダ、およびアプリケーションを開くときに使用します。デスクトップの背景にオブジェクトを追加すると、頻繁に使用するファイル、フォルダ、アプリケーション、および URI にアクセスしやすくなります。たとえば、デスクトップの背景にランチャーを追加して、頻繁に使用する特定のアプリケーションを開くことができます。
表 6–2 で、デスクトップの背景に追加できるオブジェクトのタイプを説明します。
表 6–2 デスクトップの背景オブジェクトのタイプ
以降の節では、デスクトップの背景でのオブジェクトの操作方法について説明します。
デスクトップの背景上のオブジェクトを選択するには、そのオブジェクトをクリックします。複数のオブジェクトを選択する場合は、Ctrl キーを押したままで、選択するオブジェクトをクリックします。
デスクトップの背景で範囲を選択することで、その範囲内のすべてのオブジェクトを選択することもできます。デスクトップの背景上でクリックしたまま、選択するオブジェクトが含まれる領域をドラッグします。クリックしたままでドラッグすると、選択する領域に長方形が表示されます。
複数の範囲を選択するには、Ctrl キーを押したままで、選択する範囲でドラッグします。
デスクトップの背景からオブジェクトを開くには、そのオブジェクトをダブルクリックします。または、オブジェクトを右クリックして、「開く」を選択します。オブジェクトを開くと、そのオブジェクトのデフォルトのアクションが実行されます。たとえば、オブジェクトがテキストファイルの場合、そのテキストファイルはファイルマネージャウィンドウで開かれます。各ファイルタイプのデフォルトのアクションは、ファイルの関連付け
設定ツールで指定されています。
オブジェクトのデフォルトのアクション以外のアクションを実行するには、オブジェクトを右クリックして、「他のもので開く」を選択します。「他のもので開く」サブメニューからアクションを選択します。
「他のもので開く」サブメニュー内の項目は、ファイルの関連付け
設定ツールの次の部分の内容に対応しています。
「ファイルタイプを編集」ダイアログの「デフォルトのアクション」ドロップダウンリスト
「ファイルタイプを編集」ダイアログの「ビューアコンポーネント」ドロップダウンリスト
ファイルマネージャウィンドウで設定することにより、ファイルを 1 度クリックするだけでデフォルトの操作を実行できます。
デスクトップの背景のランチャーは、アプリケーションを起動したり、特定のファイル、フォルダ、FTP サイト、または URI にリンクすることができます。
デスクトップの背景にランチャーを追加するには、次の手順を実行します。
デスクトップの背景を右クリックし、「ランチャーの作成」を選択します。
「ランチャーの作成」ダイアログに必要な情報を入力します。ランチャー用に入力したコマンドは、デスクトップの背景オブジェクトを使用したときに実行されるコマンドになります。
デスクトップの背景にシンボリックリンクを作成して、次の操作を実行できます。
特定のアプリケーションで特定のファイルを開く
ファイルマネージャウィンドウで特定のフォルダを開く
バイナリファイルまたはスクリプトを実行する
デスクトップの背景でシンボリックリンクを作成するには、次の手順を実行します。
シンボリックリンクを作成するファイルまたはフォルダをファイルマネージャウィンドウに表示します。
そのファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成します。ファイルまたはフォルダのシンボリックリンクを作成するには、リンクを作成するファイルまたはフォルダを選択します。「編集」-> 「リンクを作成」を選択します。ファイルまたはフォルダのリンクが、現在のフォルダに追加されます。シンボリックリンクは、デフォルトの矢印エンブレム (すべてのシンボリックリンクに表示) によって識別できます。次の図に、ファイルのシンボリックリンクを示します。
シンボリックリンクをデスクトップの背景にドラッグします。オブジェクトのアイコンがデスクトップの背景に移動します。
以降の節では、デスクトップの背景にファイルオブジェクトおよびフォルダオブジェクトを追加する方法について説明します。
ファイルまたはフォルダを ファイルマネージャからデスクトップの背景に移動できます。ファイルまたはフォルダをデスクトップの背景に移動するには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウを開きます。
移動するファイルまたはフォルダを表示します。
ファイルまたはフォルダをデスクトップの背景にドラッグします。ファイルまたはフォルダのアイコンがデスクトップの背景に移動します。ファイルまたはフォルダが Desktop ディレクトリに移動します。
別の方法として、ファイルまたはフォルダを選択し、「編集」-> 「ファイルの切り取り」を選択します。任意のデスクトップの背景オブジェクトを右クリックして、「ファイルの貼り付け」を選択します。
ファイルまたはフォルダを ファイルマネージャからデスクトップの背景にコピーできます。ファイルまたはフォルダをデスクトップの背景にコピーするには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウを開きます。
移動するファイルまたはフォルダを表示します。
Ctrl キーを押したままで、ファイルまたはフォルダをデスクトップの背景にドラッグします。ファイルまたはフォルダのアイコンがデスクトップの背景に追加されます。ファイルまたはフォルダが Desktop ディレクトリにコピーされます。
別の方法として、ファイルまたはフォルダを選択し、「編集」-> 「ファイルのコピー」を選択します。任意のデスクトップの背景オブジェクトを右クリックして、「ファイルの貼り付け」を選択します。
フォルダオブジェクトを作成するには、デスクトップの背景を右クリックして、「デスクトップ」メニューを開きます。「フォルダの作成」を選択します。「未タイトル」のフォルダがデスクトップの背景に追加されます。新しいフォルダの名前を入力して、Return キーを押します。フォルダが、新しい名前で表示されます。新しいフォルダは Desktop ディレクトリに作成されます。
デスクトップの背景オブジェクトの名前を変更するには、オブジェクトを右クリックし、「名前の変更」を選択します。デスクトップの背景オブジェクトの名前が強調表示されます。オブジェクトの新しい名前を入力し、Return キーを押します。
オブジェクトをデスクトップの背景から取り除くには、そのオブジェクトを右クリックして、「ごみ箱へ移動」を選択します。または、オブジェクトをごみ箱にドラッグします。
ファイルまたはフォルダをリムーバルメディアからごみ箱に移動すると、そのファイルまたはフォルダはリムーバブルメディアの ごみ箱 に保存されます。リムーバブルメディアからファイルまたはフォルダを完全に削除するには、ごみ箱 を空にします。
デスクトップの背景からオブジェクトを削除すると、そのオブジェクトはごみ箱に移動せず、ただちにデスクトップの背景から削除されます。「削除」メニュー項目は、ファイルマネージャの「ファイルマネージャの設定」ダイアログで、「ごみ箱を経由しない削除コマンドを含める」オプションを選択した場合にのみ利用可能です。
オブジェクトをデスクトップの背景から削除するには、そのオブジェクトを右クリックして、「削除」を選択します。
デスクトップの背景オブジェクトの「このコンピュータ」または「ごみ箱」を削除することはできません。
デスクトップの背景オブジェクトのプロパティを表示するには、次の手順を実行します。
プロパティを表示するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「プロパティ」ダイアログで、デスクトップの背景オブジェクトのプロパティを表示します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
デスクトップの背景オブジェクトのアクセス権を変更するには、次の手順を実行します。
アクセス権を変更するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
プロパティダイアログの「アクセス権」 タブをクリックします。
「アクセス権」タブセクションのドロップダウンリストとチェックボックスで、ファイルまたはフォルダのアクセス権を変更します。「アクセス権 」タブセクションのダイアログ要素の詳細は、「ファイルマネージャの使用方法」を参照してください。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
デスクトップの背景オブジェクトにエンブレムを追加するには、次の手順を実行します。
エンブレムを追加するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「エンブレム」タブセクションの「エンブレム」タブをクリックします。
項目に追加するエンブレムを選択します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
デスクトップの背景オブジェクトにノートを追加するには、次の手順を実行します。
ノートを追加するオブジェクトを選択します。
「ファイル」-> 「プロパティ」を選択します。
「ノート」タブセクションの「ノート」タブをクリックします。ノートを入力します。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。ノートエンブレムがデスクトップの背景オブジェクトに追加されます。
ノートを削除するには、「ノート」タブセクションからノートテキストを削除します。
デスクトップの背景オブジェクトのアイコンを変更するには、次の手順を実行します。
アクセス権を変更するオブジェクトを右クリックし、「プロパティ」を選択します。
「基本」タブセクションで、「カスタムアイコンの選択」ボタンをクリックします。
「アイコンを選択」ダイアログを使用して、ファイルまたはフォルダを表すアイコンを選びます。
「閉じる」をクリックして、「プロパティ」ダイアログを閉じます。
カスタムアイコンからデフォルトアイコンにアイコンを復元するには、「カスタムアイコンを削除」ダイアログの「プロパティ」ボタンをクリックします。
デスクトップの背景オブジェクトを表すアイコンのサイズを変更できます。デスクトップの背景上のアイコンのサイズを変更するには、次の手順を実行します。
サイズを変更するアイコンのデスクトップオブジェクトを右クリックし、「アイコンを伸縮」を選択します。アイコンのまわりに、各コーナーにハンドルのある長方形が表示されます。
ハンドルの 1 つをグラブして、希望するサイズまでアイコンをドラッグします。
アイコンを元のサイズに戻すには、そのアイコンを右クリックして「アイコンの元のサイズに復元」を選択します。
以下の項目は、ごみ箱に移動できます。
ファイル
フォルダ
デスクトップの背景オブジェクト
ごみ箱からファイルを取り出す場合は、ごみ箱の内容を表示して、ファイルをごみ箱から移動できます。ごみ箱を空にした場合は、ごみ箱内の項目は永久に削除されます。
ごみ箱の内容は、次の方法で表示できます。
デスクトップの背景から
デスクトップの背景のごみ箱オブジェクトをダブルクリックします。ごみ箱の内容がファイルマネージャウィンドウに表示されます。
ファイルブラウザウィンドウから
「移動」-> 「ごみ箱」を選択します。ごみ箱の内容がファイルブラウザウィンドウに表示されます。
ごみ箱の内容は、次の方法で空にできます。
デスクトップの背景から
ごみ箱オブジェクトを右クリックして、「ごみ箱を空にする」を選択する
ファイルマネージャウィンドウから
「ファイル」-> 「ごみ箱を空にする」を選択する
「デスクトップ」メニューを開くには、デスクトップ上の空いているスペースで右クリックします。「デスクトップ」メニューを使用することで、デスクトップの背景でアクションを実行できます。
表 6–3 に、「デスクトップ」メニューの項目を示します。
表 6–3 デスクトップメニューの項目
メニュー項目 |
機能 |
---|---|
端末を開く |
|
フォルダの作成 |
新しいフォルダオブジェクトを作成する |
ランチャーの作成 |
デスクトップの背景にランチャーを作成する。詳細については、「デスクトップの背景にランチャーを追加する」を参照 |
ドキュメントの作成 |
ドキュメントを作成する。頻繁に作成するドキュメントからテンプレートを作成できる。たとえば、請求書を頻繁に作成する場合は、空の請求書ドキュメントを作成して invoice.doc として $HOME/Templates フォルダに保存できる |
「名前順に整理」 |
デスクトップの背景上のオブジェクトを、名前のアルファベット順に整理する |
「配置を維持する」 |
デスクトップの背景にあるすべてのオブジェクトの左端を合わせる |
「ファイルの貼り付け」 |
1 つまたは複数のファイルを選択したフォルダまたはデスクトップの背景に置く |
「デフォルトの背景を使用」 |
「背景とエンブレム」ダイアログで最後に選んだパターンにデスクトップの背景を戻す。「背景とエンブレム」ダイアログには、 |
「デスクトップの背景の変更」 |
|
「デスクトップの解像度を変更」 |
|
ユーザー環境に応じて、デスクトップ背景のパターンまたは色を変更できます。ファイルマネージャには、デスクトップ背景のルック & フィールを変更するために使用できる背景パターンと色が含まれています。
デスクトップ背景のパターンまたは色は、次の方法を使用して変更できます。
別のウィンドウまたはダイアログのパターンまたは色を、デスクトップの背景にドラッグする
デスクトップ背景が色の場合、デスクトップ背景色にグラデーション効果を用いることができます。グラデーション効果とは、ある色が別の色に徐々にブレンドされる視覚的効果のことデスクトップ背景にグラデーション効果を作成するには、画面の縁の 1 つに色をドラッグします。その色は、ドラッグを開始した縁から画面反対側の縁まで調和されます。
画面の縁にエッジパネルがないかどうかを確認してから、色を画面の縁にドラッグしてください。画面の縁にエッジパネルがある場合、そのパネルを隠してから色をドラッグする必要があります。
デスクトップの背景
設定ツールを使用します。
「背景とエンブレム」ダイアログから、背景のパターンまたは色を選択する。デスクトップ背景のパターンまたは色を変更するには、次の手順を実行します。
ファイルマネージャウィンドウを開きます。
「編集」-> 「背景とエンブレム」を選択します。
使用可能なパターンのリストを表示するには、「パターン」ボタン (「背景とエンブレム」ダイアログ) をクリックします。背景に使用できる色のリストを表示するには、「色」ボタンをクリックします。
デスクトップ背景をパターンに変更するには、そのパターンをデスクトップ背景にドラッグします。デスクトップ背景を色に変更するには、その色をデスクトップ背景にドラッグします。
「閉じる」をクリックします。