Java Desktop System Configuration Manager Release 1.1 管理ガイド

構成設定の作成

図 1–2 結合

構造の結合

特定のエンティティの構成設定は、そのエンティティに適用できるすべての構成ポリシーを結合することで得られます。この中には、エンティティそのものの設定ポリシーとともに、親エンティティの設定ポリシーも含まれます。たとえば、あるユーザー用の設定値では、そのユーザーに割り当てられたポリシーとともに、そのユーザーが所属している組織に割り当てられたポリシーが考慮されます。結合は継承によって行われます。つまり、ユーザーは組織構造の上位レイヤーで指定された設定値を継承します。継承した設定値は、ユーザーに割り当てられたポリシーによって、ユーザーレベルで変更できます。このプロセスを図 1–2 に示します。この図では、「Marketing」組織の設定がそのメンバーの 1 人であるユーザー jclarke によって継承され、それらの一部が jclarke のポリシーによって上書きされる状況が示されています。

図 1–3 保護

保護を示す図

ポリシーの一部の要素を保護すると、継承された設定値が継承の下位レベルによって上書きされないようにできます。この処置により、管理者は後続ポリシーで、またはデスクトップ上で稼働している管理対象アプリケーションでは変更できない、必須の設定値を定義できます。このプロセスを図 1–3 に示します。この図では、「Marketing」組織に関連付けられた設定が保護されており、この結果ユーザー jclarke のポリシーに指定されている値を無視して結合が行われ、デスクトップアプリケーションで使用できるように読み取り専用の値がエクスポーズされます。

ポリシーから得た設定値は、次のルールに従って、クライアントアプリケーションのローカル構成と統合されます。