Java Desktop System Configuration Manager Release 1.1 管理ガイド

ログイン

管理者のホームディレクトリ内のファイルに、データストアバックエンドのユーザー名とパスワードを保存します。このユーザー名とパスワードは、将来 pgtool を呼び出すときに使用できます。

この資格情報は、管理者のホームディレクトリの .apocpass というファイルに保存されます。このファイルがすでに存在し、このファイルに正しいアクセス権が設定されていない場合、コマンドはエラーを表示して終了します。ユーザー名を入力すると、パスワードの入力を求めるメッセージが表示されます。ユーザー名が入っていないと、ユーザー名とパスワードの入力を求めるメッセージが表示されます。ユーザー名とパスワードの認証は、データストアに対する匿名アクセスを使用して行われます。匿名アクセスがサポートされていない場合は、承認済みのユーザー名とパスワードの入力を求めるメッセージが表示されます。承認済みのユーザー名による認証が失敗する場合、コマンドはエラーを表示して終了します。認証が完了すると、ユーザー名とパスワードのペアが管理者の .apocpass ファイルに保存されます。パスワードは、ホスト / ポート / ベースブートストラップ情報とユーザー名の組み合わせから成る鍵を使用して保存されます。ブートストラップファイルは、オプション引数として指定できます。あるいは、上記のほかのオプションを使用してブートストラップ情報を指定することもできます。どちらの方法も使用されない場合は、pgtool でインストールされているデフォルトのブートストラップファイルからブートストラップ情報が取得されます。ブートストラップ情報が利用できないか、資格情報ファイルが作成できない場合は、コマンドはエラーを表示して終了します。資格情報ファイルが正常に作成される場合は、このストレージバックエンドを使用する後続の pgtool コマンドでユーザー名とパスワードを指定する必要はありません。資格情報ファイルに保存されているユーザー名とパスワードの詳細が使用されます。

構文

login [--username=<name>] [--file=<bootsrap file>] [--hostname=<hostname>] [--port=<portnumber>] [--base=<base name>] [--type=<type of back end>]

--username=<name> : 構成リポジトリで使用されている書式で管理者のユーザー名を指定します (例: "jmonroe")。

--file=<bootstrap file> : ブートストラップファイルの完全修飾パス。

--hostname=<hostname> : 必要なストレージバックエンドのホストの名前。これは、ブートストラップファイルによって提供される対応する情報の代わりに使用されます。

--port=<port number> : このストレージバックエンドによって使用されるポート番号。

--base=<base name> : このストレージバックエンドのベース。たとえば、LDAP バックエンドの場合、baseDN。

--type=<type of back end> : デフォルトは LDAP。


例 3–7 ログイン

% pgtool login --username=jmonroe [メッセージが表示されたら正しいパスワードを入力]

“jmonroe” と “password” のエントリが入った ~/.apocpass というファイルが作成され、アクセス権 600 が設定されます。