名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 環境 | 終了ステータス | 属性 | 関連項目
/usr/bin/nice [-increment | -n increment] command [argument]...
/usr/xpg4/bin/nice [-increment | -n increment] command [argument]...
nice [-increment | +increment] [command]
nice ユーティリティは、異なるシステムのスケジューリング優先順位で 動作するように command を実行します。priocntl(1) コマンドは、スケジューラ機能とのより汎用的なインタフェースです。
起動するプロセス (通常は、ユーザーのシェル) は、nice コマンドをサポートする スケジューリングクラスで 実行されていなければなりません。
C シェル ( csh(1) 参照 ) を使用している場合、コマンドのフルパス名を指定する必要があります。指定しないと、csh 組み込みコマンドの nice が実行されます。以下の「 csh 組み込みコマンド 」の項を参照。
nice が引数のあるコマンドを実行する場合、デフォルトのシェル /usr/bin/sh が使われます ( sh(1) 参照 ) 。
nice が引数のあるコマンドを実行する場合、/usr/xpg4/bin/sh が使われます ( ksh(1) 参照 ) 。
nice という csh の組み込みコマンドもあります。こちらの動作は、ここで説明した nice とは異なります。詳しくは csh(1) を参照してください。
以下のオプションを指定できます。
increment は正または負の 10 進整数です。このオプションは、ユーティリティバージョンの実行時に、nice() 関数に increment オプション引数 (数値) を指定して呼び出した場合と同じ効果を発揮します。nice(2) を参照してください。nice() のエラー (EINVAL 以外) は無視されます。このオプションを指定しない場合、増分は 10 であると想定されます。スーパーユーザーは、たとえば – –10 のように、負数の increment を使用することにより、通常よりも高い優先順位でコマンドを実行することができます。特権を持たないユーザーが負数の増分値を指定した場合は無視されます。
以下のオペランドを指定できます。
呼び出すコマンドの名前。command に組み込みコマンド ( shell_builtins(1) を参照) を指定した場合、処理の結果は保証されません。
command を呼び出す際に引数として与える文字列。
nice の実行に影響を与える環境変数 LC_CTYPE 、LC_MESSAGES 、NLSPATH についての詳細は、environ(5) を参照してください。
command で指定したコマンドが呼び出された場合、そのコマンドの終了ステータスが nice の終了ステータスとなります。呼び出されなかった場合には、nice は以下の終了ステータスを返します。
エラーが発生した
コマンドは見つかったが呼び出すことができなかった
コマンドが見つからなかった。
次の属性については attributes(5) のマニュアルページを参照してください。