名前 | 形式 | 機能説明 | オプション | オペランド | 使用例 | 属性 | 関連項目 | 注意事項
/platform/platform_name/cvcd [-a auth] [-e encr] [-u esp_auth]
仮想コンソールデーモン cvcd は、いくつかのプラットフォーム上で提供されているネットワークコンソールをサポートするサーバープロセスです。cvcd デーモンはリモートホストからのネットワークコンソール接続を受け付けます (一度に 1 つのホストだけ)。コンソール入力はこの接続から読み取られ、cvcredir(7D) 経由で cvc(7D) に転送されます。
同様に、コンソール出力は、cvcredir(7D) から読み取られ、そのネットワークコンソール接続経由で転送されます。cvcd が終了すると、特定の内部ハードウェアインタフェース経由でコンソールトラフィックが自動的に経路指定し直されます。
cvcd デーモンは通常、システムブート時に起動されます。各ドメインがサポートする cvcd プロセスは、一度に 1 つだけです。
Sun Enterprise 10000 ドメイン上の cvcd は、構成ファイル (/etc/ssphostname) に基づいて、ネットワークコンソール接続が許可されたホストの名前を判定します。リモートコンソールホストの名前が変更された場合には、この構成ファイルを編集し、その変更内容を反映させる必要があります。
cvcd デーモンは、次に説明する各オプションを通じてソケット単位の IP セキュリティーアーキテクチャー (IPsec) をサポートします。ipsec(7P) を参照してください。
cvcd デーモンがサポートするオプションは、次のとおりです。
IPsec 認証ヘッダー (AH) アルゴリズムを制御します。auth に指定できるのは、none、md5、sha1 のいずれかです。
IPsec ESP (Encapsulating Security Payload) 暗号化アルゴリズムを制御します。encr に指定できるのは、none、des、3des のいずれかです。
IPsec ESP (Encapsulating Security Payload) 認証アルゴリズムを制御します。esp_auth に指定できるのは、none、md5、sha1 のいずれかです。
次のオペランドがサポートされています。
パッケージ化やコードで使用される正式な Sun プラットフォーム名。たとえば、Sun Fire 15K サーバーの場合、platform_name は SUNW,Sun-Fire-15000 になります。
次のコマンドは、IPsec 認証ヘッダーアルゴリズムの値を md5 に設定します。このコマンドの結果として、cvcd は HMAC-MD5 認証アルゴリズムを使用するようになります。
# svccfg -s svc:/system/cvc setprop cvc/ah_auth = "md5" # svccfg -s svc:/system/cvc setprop cvc/esp_encr = "none" # svccfg -s svc:/system/cvc setprop cvc/esp_auth = "none" # svcadm refresh svc:/system/cvc |
次の属性については、attributes(5) を参照してください。
属性タイプ |
属性値 |
---|---|
アーキテクチャー |
Sun Enterprise 10000 サーバー、Sun Fire High-End システム |
使用条件 |
SUNWcvc.u |
svcs(1), svcadm(1M), svccfg(1M), services(4), attributes(5), smf(5), cvc(7D), cvcredir(7D), ipsec(7P)
『Sun Enterprise 10000 SSP リファレンスマニュアル』
『System Management Services (SMS) リファレンスマニュアル』
cvcd サービスは、サービス管理機能 smf(5) によって、次の障害管理リソース識別子 (FMRI) の下で管理されます。
svc:/system/cvc |
有効化、無効化、再起動要求など、このサービスに対する管理アクションを実行するには、svcadm(1M)、svccfg(1M) のいずれかを使用します。サービスの状態は svcs(1) コマンドを使用して照会できます。