ZFS 固有のプロファイルでは、次のキーワードを使用できます。
プールのスライス、スワップボリューム、またはダンプボリュームのサイズを自動的に指定します。最小限のサイズを確保できることを確認するために、ディスクのサイズがチェックされます。最小限のサイズを確保できる場合は、ディスクや予約済みスライスのサイズなどの制約を考慮して、できる限り大きいプールサイズが割当てられます。
たとえば、c0t0d0s0 を指定する場合、all キーワードまたは auto キーワードを指定すると、ルートプールのスライスはできる限り大きいサイズで作成されます。または、スライス、スワップボリューム、またはダンプボリュームに特定のサイズを指定することができます。
ZFS ルートプールに使用する場合、プールには未使用ディスク領域というものは存在しないため、auto キーワードは all キーワードと同様に機能します。
ブート環境の特性を特定します。
ブート可能な ZFS ルート環境を作成するには、次の bootenv キーワード構文を使用します。
bootenv installbe bename BE-name [ dataset mount-point]
bename オプションと BE-name エントリによって指定された新しい BE を作成し、インストールします。
インストールする BE-name を指定します。
bename が pool キーワードとともに使用されている場合を除き、デフォルトの BE が作成されます。
ルートデータセットとは別の /var データセットを指定するには、省略可能なキーワード dataset を使用します。現時点では、mount-point の値は /var に限られています。たとえば、別の /var データセットを指定する bootenv 構文の行は、次のようになります。
bootenv installbe bename zfsroot dataset /var |
作成する新しいルートプールを定義します。次のキーワード構文を指定する必要があります。
pool poolname poolsize swapsize dumpsize vdevlist |
作成するプールの名前を指定します。プールは、指定されたプールサイズ (size) および指定された物理デバイス (vdev) で作成されます。poolname 値には、既存のプールの名前を指定しないようにしてください。既存のプールの名前を指定すると、既存のプールが上書きされます。
作成するプールのサイズを指定します。指定できる値は auto または existing です。auto を指定すると、ディスクや予約済みスライスのサイズなどの制約を考慮して、できる限り大きいプールサイズが割当てられます。existing を指定すると、その名前で指定された既存のスライスの境界が維持され、上書きされませんg (G バイト) と指定した場合を除き、サイズの単位は M バイトと見なされます。
作成するスワップボリュームのサイズを指定します。auto 値は、デフォルトのスワップサイズが使用されることを意味します。サイズを指定するには size 値を使用します。g (G バイト) と指定した場合を除き、サイズの単位は M バイトになります。
作成するダンプボリュームのサイズを指定します。auto 値は、デフォルトのスワップサイズが使用されることを意味します。サイズを指定するには size 値を使用します。g (G バイト) と指定した場合を除き、サイズの単位は M バイトと見なされます。
プールの作成に使用する 1 つ以上のデバイスを指定します。vdevlist の書式は zpool create コマンドの書式と同じです。現時点では、複数のデバイスを指定する場合はミラー化構成だけがサポートされます。vdevlist に指定するデバイスは、ルートプール用のスライスにしてください。any という値を指定すると、インストールソフトウェアによって適切なデバイスが選択されます。
ディスクはいくつでもミラー化できますが、作成されるプールのサイズは、指定したディスクのうちで最小のディスクによって決定されます。ミラー化されたストレージプールの作成方法の詳細については、「ミラー化されたストレージプール構成」を参照してください。