Oracle Solaris ZFS 管理ガイド

スワップデバイスおよびダンプデバイスの ZFS サポート

Solaris OS の初期インストール中、あるいは UFS ファイルシステムからの Oracle Solaris Live Upgrade 移行の実行後に、ZFS ルートプールの ZFS ボリュームにスワップ領域が作成されます。次に例を示します。


# swap -l
swapfile                  dev  swaplo  blocks   free
/dev/zvol/dsk/rpool/swap 256,1      16 4194288 4194288

Solaris OS の初期インストールまたは UFS ファイルシステムからの Oracle Solaris Live Upgrade の際に、ZFS ルートプールの ZFS ボリュームにダンプデバイスが作成されます。ダンプデバイスは一般に、インストール時に自動的に設定されるため、管理の必要はありません。次に例を示します。


# dumpadm
      Dump content: kernel pages
       Dump device: /dev/zvol/dsk/rpool/dump (dedicated)
Savecore directory: /var/crash/t2000
  Savecore enabled: yes
   Save compressed: on

ダンプデバイスを無効にして削除した場合、ダンプデバイスを作成し直したあと、dumpadm コマンドを使ってデバイスを有効にする必要があります。ほとんどの場合、zfs コマンドを使ってダンプデバイスのサイズを調整するだけですみます。

インストールプログラムによって作成されるスワップボリュームとダンプボリュームのサイズについては、「ZFS をサポートするための Oracle Solaris インストールと Oracle Solaris Live Upgrade の要件」を参照してください。

スワップボリュームのサイズとダンプボリュームのサイズはどちらも、インストール中またはインストール後に調整することができます。詳細は、「ZFS スワップデバイスおよびダンプデバイスのサイズを調整する」を参照してください。

ZFS のスワップデバイスとダンプデバイスを操作する場合には、次の問題を考慮してください。

詳細は、次の章を参照してください。

ZFS スワップデバイスおよびダンプデバイスのサイズを調整する

ZFS ルートのインストールでは、スワップデバイスとダンプデバイスのサイズの決定方法が異なるため、インストール前、インストール中、またはインストール後にスワップデバイスとダンプデバイスのサイズの調整が必要になることがあります。

ZFS ダンプデバイスの問題のトラブルシューティング

システムクラッシュダンプの取得やダンプデバイスのサイズ変更で問題が発生した場合には、次の項目を確認してください。