Oracle Solaris ZFS 管理ガイド

ZFS スナップショットのディスク領域の計上

スナップショットを作成したときは、そのディスク領域は最初はスナップショットとファイルシステムの間で共有されます。それまでに作成したスナップショットと領域が共有されることもあります。ファイルシステムが変化していくにつれて、それまで共有されていたディスク領域がスナップショット固有になり、スナップショットの used プロパティーに計上されます。また、スナップショットを削除すると、ほかのスナップショットに固有の (および使用される) ディスク容量を増やすことができます。

スナップショット領域の referenced プロパティーの値は、スナップショットを作成したときのファイルシステムのプロパティーと同じです。

used プロパティーの値がどのように消費されているかについて、さらに詳細な情報を確認することができます。新しい読み取り専用ファイルシステムプロパティーは、クローン、ファイルシステム、およびボリュームに関するディスク領域使用状況を示します。次に例を示します。


$ zfs list -o space
# zfs list -ro space tank/home
NAME                  AVAIL   USED  USEDSNAP  USEDDS  USEDREFRESERV  USEDCHILD
tank/home             66.3G   675M         0     26K              0       675M
tank/home@now             -      0         -       -              -          -
tank/home/ahrens      66.3G   259M         0    259M              0          0
tank/home/ahrens@now      -      0         -       -              -          -
tank/home/anne        66.3G   156M         0    156M              0          0
tank/home/anne@now        -      0         -       -              -          -
tank/home/bob         66.3G   156M         0    156M              0          0
tank/home/bob@now         -      0         -       -              -          -
tank/home/cindys      66.3G   104M         0    104M              0          0
tank/home/cindys@now      -      0         -       -              -          -

これらのプロパティーについては、表 6–1 を参照してください。