ZFS では、プール内のエラーを継続的に追跡するだけでなく、そのようなイベントが発生したときに syslog メッセージを表示することもできます。次のような場合に、イベントを生成して管理者に通知します。
デバイス状態の移行 – デバイスが FAULTED になると、プールの耐障害性が危殆化する可能性があることを示すメッセージがログに記録されます。あとでデバイスがオンラインになり、プールの健全性が復元した場合にも、同様のメッセージが送信されます。
データの破壊 – データの破壊が検出された場合には、破壊が検出された日時と場所を示すメッセージがログに記録されます。このメッセージがログに記録されるのは、はじめて検出されたときだけです。それ以降のアクセスについては、メッセージは生成されません。
プールの障害とデバイスの障害 – プールの障害またはデバイスの障害が発生した場合には、障害マネージャーデーモンが syslog メッセージおよび fmdump コマンドを使用してこれらのエラーを報告します。
ZFS がデバイスエラーを検出してそれを自動的に回復した場合には、通知は行われません。このようなエラーでは、プールの冗長性またはデータの完全性の障害は発生しません。また、このようなエラーは通常、ドライバの問題が原因で発生しており、ドライバ自身のエラーメッセージも出力されます。