root になるか、適切な ZFS 権利プロファイルが割り当てられた root と同等の役割を引き受けます。
ZFS 権利プロファイルの詳細については、「ZFS 権利プロファイル」を参照してください。
必要な階層を作成します。
この例では、各ファイルシステムのコンテナとして機能するファイルシステムが作成されます。
# zfs create tank/home |
継承されるプロパティーを設定します。
ファイルシステムの階層が確立されたら、すべてのユーザーの間で共有すべきプロパティーをすべて設定します。
# zfs set mountpoint=/export/zfs tank/home # zfs set sharenfs=on tank/home # zfs set compression=on tank/home # zfs get compression tank/home NAME PROPERTY VALUE SOURCE tank/home compression on local |
ファイルシステムの作成時にファイルシステムのプロパティーを設定できます。次に例を示します。
# zfs create -o mountpoint=/export/zfs -o sharenfs=on -o compression=on tank/home |
プロパティーおよびプロパティーの継承の詳細については、「ZFS のプロパティーの紹介」を参照してください。
次に、各ファイルシステムが、プール tank の home ファイルシステムの下にグループとしてまとめられます。
ファイルシステムを個別に作成します。
ファイルシステムが作成されている場合があり、それからプロパティーが home レベルで変更されている場合があります。すべてのプロパティーは、ファイルシステムの使用中に動的に変更できます。
# zfs create tank/home/bonwick # zfs create tank/home/billm |
これらのファイルシステムは、親ファイルシステムからプロパティー値を継承します。このため、/export/zfs/user に自動的にマウントされ、NFS を使って共有されます。/etc/vfstab や /etc/dfs/dfstab ファイルを編集する必要はありません。
ファイルシステムの作成方法の詳細については、「ZFS ファイルシステムを作成する」を参照してください。
ファイルシステムのマウントおよび共有の詳細については、「ZFS ファイルシステムをマウントおよび共有する」を参照してください。
ファイルシステム固有のプロパティーを設定します。
この例では、ユーザー bonwick に 10G バイトの割り当て制限が適用されます。このプロパティーを設定すると、プールで消費できる容量に関係なく、ユーザーが使用できる容量に制限が適用されます。
# zfs set quota=10G tank/home/bonwick |
結果を確認します。
zfs list コマンドを使用して、利用できるファイルシステムの情報を確認します。
# zfs list NAME USED AVAIL REFER MOUNTPOINT tank 92.0K 67.0G 9.5K /tank tank/home 24.0K 67.0G 8K /export/zfs tank/home/billm 8K 67.0G 8K /export/zfs/billm tank/home/bonwick 8K 10.0G 8K /export/zfs/bonwick |
ユーザー bonwick が使用できる容量は 10G バイトだけですが、ユーザー billm はプール全体 (67G バイト) を使用できます。
ファイルシステムの状態の詳細については、「ZFS ファイルシステムの情報のクエリー検索を行う」を参照してください。
ディスク領域がどのように使用および計算されるかの詳細については、「ZFS のディスク領域の計上」を参照してください。