プールを破棄するには、そのプールが有効でなくなったことを示すデータをディスクに書き込む必要があります。この状態情報が書き込まれたデバイスは、インポートを実行するときに、アクティブである可能性のあるプールとして表示されなくなります。1 つ以上のデバイスが使用できない状態のときでも、そのプールを破棄できます。ただし、これらの使用できないデバイスには、必要な状態情報は書き込まれません。
これらのデバイスは適切に修復された時点で、新しいプールの作成時に「潜在的にアクティブ」として報告されます。インポートするプールを検索するとき、それらのデバイスは有効なデバイスとして表示されます。エラー状態のデバイスが多いために、プール自体がエラー状態 になる (最上位レベルの仮想デバイスがエラー状態になる) 場合は、このコマンドにより警告が出力され、-f オプションを指定しないとコマンドを完了できません。プールを開かないとデータがプールに格納されているかどうかがわからないときには、このオプションが必要になります。次に例を示します。
# zpool destroy tank cannot destroy 'tank': pool is faulted use '-f' to force destruction anyway # zpool destroy -f tank |
プールとデバイスの健全性の詳細については、「ZFS ストレージプールの健全性状態を調べる」を参照してください。
インポートツールの詳細については、「ZFS ストレージプールをインポートする」を参照してください。