Oracle Solaris ZFS 管理ガイド

ZFS が Fault Manager と統合されている

Solaris 10 6/06 リリース: このリリースには、プールの障害やデバイスの障害を診断および報告できる ZFS 診断エンジンが含まれています。プールまたはデバイスの障害に関連するチェックサム、入出力、デバイス、およびプールのエラーも報告されます。

この診断エンジンでは、チェックサムと入出力のエラーを予測分析する機能や、障害分析に基づいて予防処理を行う機能はありません。

ZFS で障害が発生した場合、次のようなメッセージが表示されることがあります。


SUNW-MSG-ID: ZFS-8000-D3, TYPE: Fault, VER: 1, SEVERITY: Major
EVENT-TIME: Wed Jun 30 14:53:39 MDT 2010
PLATFORM: SUNW,Sun-Fire-880, CSN: -, HOSTNAME: neo
SOURCE: zfs-diagnosis, REV: 1.0
EVENT-ID: 504a1188-b270-4ab0-af4e-8a77680576b8
DESC: A ZFS device failed.  Refer to http://sun.com/msg/ZFS-8000-D3 for more information.
AUTO-RESPONSE: No automated response will occur.
IMPACT: Fault tolerance of the pool may be compromised.
REC-ACTION: Run 'zpool status -x' and replace the bad device.

推奨される操作として、zpool status コマンドの指示に従って再調査することにより、障害をすばやく特定して解決することができます。

報告された ZFS の問題から回復する例については、「見つからないデバイスに関する問題を解決する」を参照してください。