Solaris 10 10/08 リリース: このリリースの ZFS では、削除されたデバイスへの応答がより効果的になり、挿入されたデバイスを自動的に識別できるようになっています。
zpool replace コマンドを使用しなくても、既存のデバイスを同等のデバイスに置き換えることができます。
autoreplace プロパティーは、自動デバイス交換を制御します。オフに設定されている場合、管理者が zpool replace コマンドを使ってデバイス交換を開始する必要があります。オンに設定されている場合、そのプールに以前属していたデバイスと物理的に同じ位置にある新しいデバイスは、いずれも自動的にフォーマットされ、置き換えられます。デフォルトの動作は「オフ」です。
システムの実行中にデバイスまたはホットスペアが物理的に取り外されると、ストレージプールの状態は REMOVED になります。可能であれば、取り外されたデバイスはホットスペアデバイスで置き換えられます。
デバイスをいったん取り外してから挿入し直すと、デバイスはオンラインになります。デバイスを挿入し直したときにホットスペアがアクティブになっていた場合は、オンライン処理が完了すると、そのホットスペアが取り外されます。
デバイスの着脱時の自動検出はハードウェアに依存しているため、すべてのプラットフォームには対応していない可能性があります。たとえば、USB デバイスは挿入時に自動的に構成されます。ただし、cfgadm -c configure コマンドを使用して SATA ドライブを構成する必要がある場合もあります。
ホットスペアは、オンラインおよび使用可能かどうか定期的に確認されます。
詳細は、zpool(1M) のマニュアルページを参照してください。