キャッシュデバイスを使用してストレージプールを作成して、ストレージプールデータをキャッシュすることができます。次に例を示します。
# zpool create tank mirror c2t0d0 c2t1d0 c2t3d0 cache c2t5d0 c2t8d0
# zpool status tank
pool: tank
state: ONLINE
scrub: none requested
config:
NAME STATE READ WRITE CKSUM
tank ONLINE 0 0 0
mirror-0 ONLINE 0 0 0
c2t0d0 ONLINE 0 0 0
c2t1d0 ONLINE 0 0 0
c2t3d0 ONLINE 0 0 0
cache
c2t5d0 ONLINE 0 0 0
c2t8d0 ONLINE 0 0 0
errors: No known data errors
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キャッシュデバイスを使用して ZFS ストレージプールを作成するかどうか決定する場合は、次の点を考慮してください。
キャッシュデバイスを使用すると、ほぼ静的なコンテンツをランダムに読み込む作業負荷のパフォーマンスが大幅に向上します。
zpool iostat コマンドを次のように使用して、容量と読み込みを監視できます。
プールの作成時に単一または複数のキャッシュデバイスを追加できます。プールの作成後にキャッシュデバイスを追加または削除することもできます。詳細は、例 4–4 を参照してください。
キャッシュデバイスは、ミラー化することも、RAID-Z 構成に含めることもできません。
キャッシュデバイスで読み取りエラーが検出されると、ミラー化構成または RAID-Z 構成に含まれている可能性があるオリジナルのストレージプールデバイスに対して、その読み取り I/O が再発行されます。キャッシュデバイスの内容は、ほかのシステムキャッシュと同様に揮発的とみなされます。