Solaris 10 6/06 インストールガイド (ネットワークインストール)

sysidcfg ファイルによる事前設定

sysidcfg ファイルに一連のキーワードを指定すると、システムを事前設定できます。sysidcfg ファイルキーワード」は、これらのキーワードを示しています。

異なる構成情報を必要とするシステムごとに、固有の sysidcfg ファイルを作成する必要があります。すべてのシステムに同じ時間帯を割り当てる場合は、同じ sysidcfg ファイルを使用して、一連のシステムに時間帯を事前設定することができます。ただし、これらの各システムに異なる root (スーパーユーザー) パスワードを事前設定する場合は、各システムに固有の sysidcfg ファイルを作成する必要があります。

sysidcfg ファイルは、次のいずれかに置くことができます。


注 –

カスタム JumpStart インストールを実行していて、フロッピーディスク上の sysidcfg ファイルを使用する場合は、プロファイルフロッピーディスク上に sysidcfg ファイルを置く必要があります。プロファイルフロッピーディスクを作成するには、『Solaris 10 6/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』「スタンドアロンシステム用のプロファイルフロッピーディスクの作成」を参照してください。


1 つのディレクトリまたはフロッピーディスクには、1 つの sysidcfg ファイルだけを入れることができます。複数の sysidcfg ファイルを作成する場合は、各ファイルを異なるディレクトリまたは異なるフロッピーディスクに置く必要があります。

sysidcfg ファイルの構文規則

sysidcfg ファイルで使用するキーワードには、非依存型と依存型の 2 種類があります。依存型キーワードは、非依存型キーワード内でのみ固有であることが保証されています。依存型キーワードは、対応する非依存型キーワードによって識別される場合にのみ存在します。

次の例では、name_service が非依存型キーワードであり、domain_namename_server が依存型キーワードです。

name_service=NIS {domain_name=marquee.central.example.com
name_server=connor(192.168.112.3)}

構文規則 

例 

非依存型キーワードは任意の順序で指定可能です。 

pointer=MS-S
display=ati {size=15-inch}

キーワードは、大文字と小文字を区別しません。 

TIMEZONE=US/Central
terminal=sun-cmd

関連する非依存型キーワードを結合するには、すべての依存型キーワードを中括弧 { } で囲みます。 

name_service=NIS 
       {domain_name=marquee.central.example.com
        name_server=connor(192.168.112.3)}

値は単一引用符 (') または二重引用符 (“) で囲んで指定可能です。 

network_interface='none'

network_interface を除くすべてのキーワードは、1 回だけ指定可能です。キーワードを複数回指定した場合は最初のキーワードだけが有効です。

name_service=NIS
name_service=DNS

sysidcfg ファイルキーワード

表 6–2 に、sysidcfg ファイルでシステム情報を構成するときに使用できるキーワードの一覧を示します。

表 6–2 sysidcfg キーワード

構成情報 

キーワード 

ネームサービス、ドメイン名、ネームサーバー 

name_service キーワード」

ネットワークインタフェース、ホスト名、IP アドレス、ネットマスク、DHCP、IPv6 

network_interface キーワード」

root パスワード 

root_password キーワード」

セキュリティーポリシー 

security_policy キーワード」

インストールプログラムとデスクトップで表示する言語 

system_locale キーワード」

端末タイプ 

terminal キーワード」

時間帯 

timezone キーワード」

日付と時刻 

timeserver キーワード」

x86: モニタータイプ 

「x86: monitor キーワード」

x86: キーボード言語、キーボード配置 

「x86: keyboard キーワード」

x86: グラフィックスカード、発色数、表示解像度、画面サイズ 

「x86: display キーワード」

x86: ポインティングデバイス、ボタン数、IRQ レベル 

「x86: pointer キーワード」

次の節では、sysidcfg ファイルで使用できるキーワードについて説明します。

name_service キーワード

name_service キーワードを使用して、システムのネームサービス、ドメイン名、およびネームサーバーを構成できます。次の例は、name_service キーワードの一般的な構文を示しています。


name_service=name-service {domain_name=domain-name 
                                 name_server=name-server
                                 optional-keyword=value}

name_service は 1 つの値だけを選択します。次に、domain_name キーワードと name_server キーワードの両方を設定し、必要に応じて、さらに追加のキーワードを設定します。あるいは、これらのキーワードをまったく設定しなくてもかまいません。キーワードを 1 つも使用しない場合には、中括弧 { } は省略します。

次の各節では、特定のネームサービスを使用するようシステムを構成するための、キーワードの構文について説明します。

NIS 用の name_service キーワードの構文

NIS ネームサービスを使用するようシステムを構成するには、次の構文を使用します。


name_service=NIS {domain_name=domain-name 
                   name_server=hostname(ip-address)}
domain-name

ドメイン名を指定します。

hostname

ネームサーバーのホスト名を指定します。

ip-address

ネームサーバーの IP アドレスを指定します。


例 6–1 name_service キーワードを使用して NIS サーバーを指定する

次の例では、ドメイン名 west.example.com の NIS サーバーを指定しています。このサーバーのホスト名は timber で、IP アドレスは 192.168.2.1 です。


name_service=NIS {domain_name=west.example.com 
                  name_server=timber(192.168.2.1)}

NIS ネームサービスの詳細は、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』を参照してください。

NIS+ 用の name_service キーワードの構文

NIS ネームサービスを使用するようシステムを構成するには、次の構文を使用します。


name_service=NIS+ {domain_name=domain-name 
                   name_server=hostname(ip-address)}
domain-name

ドメイン名を指定します。

hostname

ネームサーバーのホスト名を指定します。

ip-address

ネームサーバーの IP アドレスを指定します。


例 6–2 name_service キーワードを使用して NIS+ サーバーを指定する

次の例では、ドメイン名 west.example.com の NIS+ サーバーを指定しています。このサーバーのホスト名は timber で、IP アドレスは 192.168.2.1 です。


name_service=NIS+ {domain_name=west.example.com 
                   name_server=timber(192.168.2.1)}

NIS+ ネームサービスの詳細は、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : NIS+ 編)』を参照してください。

DNS 用の name_service キーワードの構文

DNS を使用するようシステムを構成するには、次の構文を使用します。


name_service=DNS {domain_name=domain-name 
                  name_server=ip-address,ip-address,ip-address
                  search=domain-name,domain-name,domain-name,
                  domain-name,domain-name,domain-name} 
domain_name=domain-name

ドメイン名を指定します。

name_server=ip-address

DNS サーバーの IP アドレスを指定します。name_server キーワードの値として、最大 3 個の IP アドレスを指定できます。

search=domain-name

(省略可能) ネームサービス情報の検索ドメインを追加するときに指定します。検索ドメイン名は最大 6 個指定できます。各検索エントリの長さは、250 文字以下でなければなりません。


例 6–3 name_service キーワードを使用して DNS サーバーを指定する

次の例では、ドメイン名 west.example.com の DNS サーバーを指定しています。このサーバーの IP アドレスは、10.0.1.10 および 10.0.1.20 です。example.com および east.example.com が、ネームサービス情報の検索ドメインとして追加されています。


name_service=DNS {domain_name=west.example.com 
                  name_server=10.0.1.10,10.0.1.20 
                  search=example.com,east.example.com}

DNS ネームサービスの詳細は、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』を参照してください。

LDAP 用の name_service キーワードの構文

LDAP を使用するようシステムを構成するには、次の構文を使用します。


name_service=LDAP {domain_name=domain_name
                   profile=profile_name profile_server=ip_address 
                   proxy_dn="proxy_bind_dn" proxy_password=password}
domain_name

LDAP サーバーのドメイン名を指定します。

profile_name

システムの構成に使用する LDAP プロファイルの名前を指定します。

ip_address

LDAP プロファイルサーバーの IP アドレスを指定します。

proxy_bind_dn

(省略可能) プロキシバインド識別名を指定します。proxy_bind_dn の値は、二重引用符で囲む必要があります。

password

(省略可能) クライアントのプロキシパスワードを指定します。


例 6–4 name_service キーワードを使用して LDAP サーバーを指定する

次の例では、次の構成情報を使用して LDAP サーバーを指定しています。


name_service=LDAP {domain_name=west.example.com 
                   profile=default 
                   profile_server=172.31.2.1 
                   proxy_dn="cn=proxyagent,ou=profile,
                   dc=west,dc=example,dc=com" 
                   proxy_password=password}

LDAP の使用方法の詳細は、『Solaris のシステム管理 (ネーミングとディレクトリサービス : DNS、NIS、LDAP 編)』を参照してください。

network_interface キーワード

次の作業を実行するには、network_interface キーワードを使用します。

次の各節では、network_interface キーワードを使用してシステムインタフェースを構成する方法について説明します。

ネットワークに接続しないシステム用の構文

システムのネットワーク接続をオフにするには、network_interface 値に none を設定します。次に例を示します。


network_interface=none

1 つのインタフェースを構成するための構文

network_interface キーワードを使用して 1 つのインタフェースを構成するときには、次の方法を使用します。


例 6–5 network_interface キーワードを使用して、DHCP を使用する 1 つのインタフェースを構成する

次の例では、DHCP を使用して eri0 ネットワークインタフェースが構成されるように指定しています。IPv6 サポートは無効になります。


network_interface=eri0 {dhcp protocol_ipv6=no}


例 6–6 network_interface キーワードに構成情報を指定して 1 つのインタフェースを構成する

次の例では、インタフェース eri0 を次の設定で構成しています。


network_interface=eri0 {hostname=host1 ip_address=172.31.88.100
                        netmask=255.255.255.0 protocol_ipv6=no}

複数のインタフェースを構成するための構文

sysidcfg ファイルでは、複数のネットワークインタフェースを構成できます。構成するインタフェースごとに 、network_interface エントリを sysidcfg ファイルに追加します。

network_interface キーワードを使用して複数のインタフェースを構成するときには、次の方法を使用します。

同一の sysidcfg ファイル内において、一部のインタフェースだけが DHCP を使用するように構成し、ほかのインタフェース用には構成情報を直接記述することもできます。


例 6–7 network_interface キーワードを使用して複数のインタフェースを構成する

次の例では、ネットワークインタフェース eri0 と eri1 を次のように構成しています。


network_interface=eri0 {dhcp protocol_ipv6=no}
network_interface=eri1 {primary hostname=host1 
                        ip_address=172.146.88.100
                        netmask=255.255.255.0 
                        protocol_ipv6=no}

root_password キーワード

sysidcfg ファイルにシステムの root パスワードを指定できます。root パスワードを指定するには、root_password キーワードを次の構文に従って使用します。


root_password=encrypted-password

encrypted-password は、/etc/shadow ファイルに設定される暗号化パスワードです。

security_policy キーワード

sysidcfg ファイルで security_policy キーワードを使用して、Kerberos ネットワーク認証プロトコルを使用するようにシステムを構成できます。Kerberos を使用するようにシステムを構成する場合には、次の構文を使用します。


security_policy=kerberos {default_realm=FQDN 
                          admin_server=FQDN kdc=FQDN1, FQDN2, FQDN3}

FQDN には、Kerberos のデフォルトレルム、管理サーバー、または鍵発行センター (Key Distribution Center, KDC) を、完全指定のドメイン名で指定します。KDC は 1 つ以上指定する必要があります (最大 3 つまで指定可能)。

システムのセキュリティーポリシーを設定しない場合は、security_policy=NONE と設定します。

Kerberos ネットワーク認証プロトコルの詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』を参照してください。


例 6–8 security_policy キーワードを使用して、Kerberos を使用するようにシステムを構成する

次の例では、次の情報を使用して、Kerberos を使用するようにシステムを構成しています。


security_policy=kerberos 
                {default_realm=example.COM 
                 admin_server=krbadmin.example.COM 
                 kdc=kdc1.example.COM, 
                 kdc2.example.COM}

system_locale キーワード

system_locale キーワードを使用して、インストールプログラムおよびデスクトップの表示言語を指定できます。ロケールを指定するには、次の構文を使用します。


system_locale=locale

locale には、インストールパネルおよび画面を表示する際の使用言語を指定します。有効なロケール値のリストについては、/usr/lib/locale ディレクトリまたは『国際化対応言語環境の利用ガイド』を参照してください。

terminal キーワード

terminal キーワードを使用して、システムの端末タイプを指定できます。端末タイプを指定するには、次の構文を使用します。


terminal=terminal_type

terminal_type には、システムの端末タイプを指定します。有効な端末値のリストについては、/usr/share/lib/terminfo ディレクトリのサブディレクトリを参照してください。

timezone キーワード

timezone キーワードを使用して、システムの時間帯を設定できます。次の構文を使用します。


timezone=timezone

上の例の timezone には、システムの時間帯値を指定します。/usr/share/lib/zoneinfo ディレクトリにあるファイル名、またはそのサブディレクトリにあるファイル名を、時間帯値として設定できます。timezone の値は、/usr/share/lib/zoneinfo ディレクトリからの相対パス名です。また、有効な Olson 時間帯も指定できます。


例 6–9 timezone キーワードを使用してシステムの時間帯を構成する

次の例では、システムの時間帯を米国の山岳部標準時に設定しています。


timezone=US/Mountain

/usr/share/lib/zoneinfo/US/Mountain の時間帯情報を使用するようにシステムが構成されます。


timeserver キーワード

timeserver キーワードを使用して、インストール先のシステムに日付と時刻を設定するためのシステムを指定できます。


注 –

ネームサービスを実行している場合には、timeserver=hostname または timeserver=ip-address と設定しないでください。


timeserver キーワードを設定するときには、次のいずれかの方法を選択します。

x86: monitor キーワード

x86システムでは、monitor キーワードを使用してモニター情報を構成できます。monitor キーワードでは次の構文を使用します。


monitor=monitor_type

monitor キーワードに値を設定するには、インストール先のシステム上で kdmconfig -d コマンドを実行します。出力結果から monitor キーワードを含む行をコピーし、この行を sysidcfg ファイルに追加します。

詳細は、kdmconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。

x86: keyboard キーワード

x86 システムでは、keyboard キーワードを使用してキーボードの言語と配置の情報を構成できます。keyboard キーワードでは次の構文を使用します。


keyboard=keyboard_language {layout=value}

keyboard キーワードに値を設定するには、インストール先のシステム上で kdmconfig -d コマンドを実行します。出力結果から keyboard キーワードを含む行をコピーし、この行を sysidcfg ファイルに追加します。

詳細は、kdmconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。

x86: display キーワード

x86 システムでは、display キーワードを使用して次の情報を構成できます。

display キーワードでは次の構文を使用します。


display=graphics_card {size=screen_size 
                     depth=color_depth 
                     resolution=screen_resolution}

display キーワードに適切な値を設定するには、インストール先のシステム上で kdmconfig -d コマンドを実行します。出力結果から display キーワードを含む行をコピーし、この行を sysidcfg ファイルに追加します。

詳細は、kdmconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。

x86: pointer キーワード

x86 システムでは、pointer キーワードを使用して次のマウス情報を構成できます。

pointer キーワードでは次の構文を使用します。


pointer=pointing_device {nbuttons=number_buttons irq=value}

pointer キーワードに値を設定するには、インストール先のシステム上で kdmconfig -d コマンドを実行します。出力結果から pointer キーワードを含む行をコピーし、この行を sysidcfg ファイルに追加します。

詳細は、kdmconfig(1M) のマニュアルページを参照してください。

Proceduresysidcfg 構成ファイルを作成する方法

  1. テキストエディタで、sysidcfg という名前のファイルを作成します。

  2. 必要な sysidcfg のキーワードを入力します。

  3. sysidcfg ファイルを保存します。


    注 –

    複数の sysidcfg ファイルを作成する場合は、それぞれのファイルを別々のディレクトリまたは別々のフロッピーディスクに保存する必要があります。


  4. クライアントから次のファイルシステムまたはディレクトリを介して sysidcfg ファイルにアクセスできるようにします。

    • 共有 NFS ファイルシステム。ネットワークからインストールできるようにシステムを設定するには、add_install_client(1M)-p オプションを指定します。

    • UFS フロッピーディスクまたは PCFS フロッピーディスクのルート(/) ディレクトリ。


例 6–10 SPARC: sysidcfg ファイル

SPARC ベースのシステムで使用される sysidcfg ファイルの例を次に示します。このシステムのホスト名、IP アドレス、およびネットマスクは、ネームサービスを編集することにより、すでに事前設定されています。このファイルにはすべてのシステム構成情報が事前設定されているので、カスタム JumpStart プロファイルを使ってカスタム JumpStart インストールを実行できます。

system_locale=en_US
timezone=US/Central
terminal=sun-cmd
timeserver=localhost
name_service=NIS {domain_name=marquee.central.example.com
                  name_server=nmsvr2(172.31.112.3)}
root_password=m4QPOWNY
network_interface=hme0 {hostname=host1 
                       default_route=172.31.88.1 
                       ip_address=172.31.88.210 
                       netmask=255.255.0.0 
                       protocol_ipv6=no}
security_policy=kerberos {default_realm=example.COM 
                          admin_server=krbadmin.example.COM 
                          kdc=kdc1.example.COM, 
                          kdc2.example.COM}


例 6–11 x86: sysidcfg ファイル

一連の x86 システムで、キーボード、グラフィックスカード、ポインティングデバイスがすべて同じ場合の sysidcfg ファイルの例を次に示します。これらのデバイス情報 (keyboarddisplaypointer) は、kdmconfig(1M) -d コマンドを実行して取得したものです。次に示す sysidcfg ファイル例を使用した場合、言語 (system_locale) を選択するためのプロンプトがインストール前に表示されます。

keyboard=ATKBD {layout=US-English}
display=ati {size=15-inch}
pointer=MS-S
timezone=US/Central
timeserver=timehost1
terminal=ibm-pc
name_service=NIS {domain_name=marquee.central.example.com
                  name_server=nmsvr2(172.25.112.3)}
root_password=URFUni9


例 6–12 複数のインタフェースを構成する場合の sysidcfg ファイル

次の例に挙げる sysidcfg ファイルには、eri0 および eri1 ネットワークインタフェースの構成情報が指定されています。eri0 インタフェースは 1 次ネットワークインタフェースとして構成され、eri1 は 2 次ネットワークインタフェースとして構成されます。

timezone=US/Pacific
system_locale=C
terminal=xterms
timeserver=localhost
network_interface=eri0 {primary
                        hostname=host1
                        ip_address=192.168.2.7
                        netmask=255.255.255.0
                        protocol_ipv6=no
                        default_route=192.168.2.1}

network_interface=eri1 {hostname=host1-b
                        ip_address=192.168.3.8
                        netmask=255.255.255.0
                        protocol_ipv6=no
                        default_route=NONE}
root_password=JE2C35JGZi4B2
security_policy=none
name_service=NIS {domain_name=domain.example.com
                  name_server=nis-server(192.168.2.200)}

インストールの続行

sysidcfg ファイルを使ってネットワーク経由のインストールを行うには、インストールサーバーを設定し、システムをインストールクライアントとして追加する必要があります。詳細は、第 7 章「ネットワークインストールの準備 (概要)」を参照してください。

sysidcfg ファイルを使って WAN ブートインストールを行うには、追加の作業を行う必要があります。詳細は、第 11 章「WAN ブート (概要)」を参照してください。

sysidcfg ファイルを使ってカスタム JumpStart インストールを行うには、プロファイルと rules.ok ファイルを作成する必要があります。詳細については、『Solaris 10 6/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』の第 5 章「カスタム JumpStart (概要)」を参照してください。

参照

sysidcfg ファイルの詳細は、sysidcfg(4) のマニュアルページを参照してください。