Solaris 10 6/06 インストールガイド (ネットワークインストール)

クライアントの WAN ブート対応の確認

WAN ブートインストールを自動的に実行するには、クライアントシステムの OpenBoot PROM (OBP) が WAN ブートに対応している必要があります。クライアントの OBP が WAN ブートに対応していない場合は、ローカル CD を使って必要なプログラムを提供することで、WAN ブートインストールを実行できます。

クライアントが WAN ブートに対応しているかどうかを確認するには、クライアントの OBP 構成変数を調べます。クライアントが WAN ブートに対応しているかどうかを調べるには、次の手順に従ってください。

Procedureクライアント OBP での WAN ブート対応を確認する方法

この手順は、クライアントの OBP が WAN ブートに対応しているかどうかを調べる方法を示しています。

  1. スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。

    役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。

  2. WAN ブート対応を表す OBP 構成変数を調べます。


    # eeprom | grep network-boot-arguments
    
    • 変数 network-boot-arguments が表示されるか、上記のコマンドが network-boot-arguments: data not available という出力を返した場合、OBP は WAN ブートインストールに対応しています。WAN ブートインストールを実行する前に OBP を更新する必要はありません。

    • 上記のコマンドから何の出力も得られない場合、OBP は WAN ブートインストールに対応していません。次のどちらかの作業を実行する必要があります。


例 13–2 クライアント上で OBP が WAN ブートに対応しているかどうかを確認する

次のコマンドは、クライアントの OBP が WAN ブートに対応しているかどうかを確認する方法を示しています。


# eeprom | grep network-boot-arguments
network-boot-arguments: data not available

この例では、出力に network-boot-arguments: data not available が表示されているので、クライアント OBP は WAN ブートに対応しています。


WAN ブートインストールの続行

クライアントの OBP が WAN ブートに対応していることを確認できたら、wanboot プログラムを WAN ブートサーバーにコピーする必要があります。手順については、「WAN ブートサーバーへの wanboot プログラムのインストール」を参照してください。

クライアントの OBP が WAN ブートに対応していない場合は、wanboot プログラムを WAN ブートサーバーにコピーする必要はありません。ローカル CD を使ってクライアントに wanboot プログラムを提供する必要があります。インストールを続行するには、「WAN ブートサーバーに /etc/netboot ディレクトリを作成する」を参照してください。

参照

setup_install_server コマンドの詳細は、第 9 章「CD メディアを使用したネットワークインストールの準備 (作業)」を参照してください。