rules ファイルは、Solaris OS のインストール先となる各システムグループのルールを記述したテキストファイルです。各ルールは 1 つ以上のシステム属性にもとづいてシステムグループを識別し、各グループをプロファイルにリンクします。プロファイルは、グループ内の各システムに Solaris ソフトウェアがどのようにインストールされるかを定義するテキストファイルです。たとえば、次のルールは JumpStart プログラムが basic_prof プロファイル内の情報を使用し、sun4u プラットフォームグループを持つすべてのシステムに対してインストールを実行することを示します。
karch sun4u - basic_prof - |
rules ファイルを使用して、カスタム JumpStart インストールに必要な rules.ok ファイルを作成します。
rules ファイルの作成方法の詳細については、『Solaris 10 6/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』の「rules ファイルの作成」を参照してください。
rules ファイルを作成するには、次の手順に従ってください。
クライアント用のプロファイルを作成します。詳細は、「プロファイルを作成する方法」を参照してください。
インストールサーバーで、rules という名前のテキストファイルを作成します。
インストール対象であるシステムのグループごとに、適用するルールを rules ファイルに追加します。
rules ファイルの作成方法の詳細については、『Solaris 10 6/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』の「rules ファイルの作成」を参照してください。
インストールサーバーに rules ファイルを保存します。
$ ./check -p path -r file-name |
使用しているシステムの check スクリプトではなく Solaris 10 6/06 ソフトウェアイメージの check スクリプトを使用して rules の妥当性検査を行います。path は、ローカルディスク、マウントされた Solaris DVD、または Solaris SOFTWARE - 1 CD 上のイメージです。
システムが以前のバージョンの Solaris OS を実行している場合、このオプションを使用して、最新バージョンの check スクリプトを実行します。
名前が rules 以外の rules ファイル名を指定します。このオプションを使用すると、rules ファイルに組み込む前にルールの妥当性を検査できます。
check スクリプトを実行すると、rules ファイルの有効性と各プロファイルの有効性の検査結果が表示されます。エラーが検出されないと、The custom JumpStart configuration is ok と表示されます。check スクリプトによって rules.ok ファイルが作成されます。
WAN ブートサーバーがアクセスできる場所に、この rules.ok ファイルを保存します。
このファイルを次のどちらかの場所に保存します。
WAN ブートサーバーとインストールサーバーが同じマシンに置かれている場合は、WAN ブートサーバーのドキュメントルートディレクトリの flash サブディレクトリにこのファイルを保存します。
WAN ブートサーバーとインストールサーバーがそれぞれ別のマシンに置かれている場合は、インストールサーバーのドキュメントルートディレクトリの flash サブディレクトリにこのファイルを保存します。
root が rules.ok ファイルを所有していて、そのアクセス権が 644 に設定されていることを確認します。
カスタム JumpStart プログラムでは、wanclient-1 システム用の正しいインストールプロファイルを選択するために、rules ファイルが使用されます。rules という名前のテキストファイルを作成します。次に、このファイルにキーワードと値を追加します。
クライアントシステムの IP アドレスは 192.168.198.210 で、ネットマスクは 255.255.255.0 です。network ルールキーワードを使って、カスタム JumpStart プログラムでクライアントのインストールに使用するプロファイルを指定します。
network 192.168.198.0 - wanclient_prof - |
この rules ファイルは、wanclient_prof を使ってクライアントに Solaris 10 6/06 ソフトウェアをインストールするよう、カスタム JumpStart プログラムに指示します。
このルールファイルに wanclient_rule という名前を付けます。
プロファイルと rules ファイルを作成したあと、check スクリプトを実行して、ファイルの妥当性を検査します。
wanserver# ./check -r wanclient_rule |
check スクリプトによってエラーが検出されない場合は、rules.ok ファイルが作成されます。
rules.ok ファイルを /opt/apache/htdocs/flash/ ディレクトリに保存します。
rules.ok ファイルを作成したあと、必要に応じて開始スクリプトと終了スクリプトを設定できます。手順については、「(省略可能) 開始スクリプトと終了スクリプトの作成」を参照してください。
開始スクリプトと終了スクリプトを設定しない場合は、「構成ファイルの作成」を参照して WAN ブートインストールを続行します。
rules ファイルの作成方法の詳細については、『Solaris 10 6/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』の「rules ファイルの作成」を参照してください。
rules ファイルのキーワードと値の詳細については、『Solaris 10 6/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)』の「ルールキーワードと値の説明」を参照してください。