wanboot.conf ファイルは、プレーンテキストの構成ファイルで、WAN インストールを実行するために WAN ブートインストールプログラムで使用されます。次のプログラムとファイルは、wanboot.conf ファイルに記述されている情報を使ってクライアントマシンのインストールを行います。
wanboot-cgi プログラム
WAN ブートファイルシステム
WAN ブートミニルート
WAN ブートサーバー上の /etc/netboot ディレクトリにある該当のクライアントのサブディレクトリに、この wanboot.conf ファイルを保存してください。/etc/netboot ディレクトリを使って WAN ブートインストールの適用範囲を定義する方法については、「WAN ブートサーバーに /etc/netboot ディレクトリを作成する」を参照してください。
wanboot.conf ファイルに情報を指定するには、パラメータとその値を次の書式で列挙します。
パラメータ=値
パラメータエントリは、それぞれ 1 行に収める必要があります。先頭に # という文字を付加することで、ファイルにコメントを追加できます。
wanboot.conf ファイルの詳細については、wanboot.conf(4) のマニュアルページを参照してください。
wanboot.conf ファイルには、次のパラメータを設定する必要があります。
このパラメータは、wanboot プログラムへのパスを指定します。値は、WAN ブートサーバーのドキュメントルートディレクトリからの相対パスです。
boot_file=/wanboot/wanboot.s10_sparc
このパラメータは、WAN ブートサーバー上の wanboot-cgi プログラムの URL を指定します。
このパラメータは、WAN ブートサーバー上の WAN ブートミニルートへのパスを指定します。値は、WAN ブートサーバーのドキュメントルートディレクトリからの相対パスです。
root_file=/miniroot/miniroot.s10_sparc
このパラメータは、転送されるデータとファイルの完全性をチェックするために使用するハッシュキーのタイプを指定します。
このパラメータは、wanboot プログラムと WAN ブートファイルシステムの暗号化に使用する暗号化タイプを指定します。
このパラメータは、WAN ブートインストール時にサーバー認証を行うかどうかを指定します。
サーバー認証を伴う、あるいはサーバー認証とクライアント認証の両方を伴う WAN ブートインストールの場合は、yes を設定します。また、signature_type には sha1、encryption_type には 3des または aes、および root_server には HTTPS の URL を設定する必要があります。
server_authentication=yes
サーバー認証やクライアント認証を使用しない、セキュリティー保護されない WAN ブートインストールの場合は、no を設定します。値を空のままにしてもかまいません。
server_authentication=no
このパラメータは、WAN ブートインストール時にクライアント認証を行うかどうかを指定します。
このパラメータは、インストール時に wanboot-cgi プログラムに対して解決する必要のある、追加のホストを指定します。
wanboot.conf ファイルやクライアントの証明書で事前に指定されていないシステムのホスト名を値として設定します。
このパラメータは、ログサーバー上の bootlog-cgi スクリプトの URL を指定します。
このパラメータは、sysidcfg ファイルとカスタム JumpStart ファイルの場所が記述されている、システム構成ファイルへのパスを指定します。
Web サーバー上の sysidcfg ファイルとカスタム JumpStart ファイルへのパスを値として設定します。
system_conf=sys.conf