Solaris 10 6/06 インストールガイド (Solaris Live Upgrade とアップグレードの計画)

Procedureブート環境のアクティブ化 (キャラクタユーザーインタフェース)

新しく作成したブート環境で初めてブートする時に、Solaris Live Upgrade は新しいブート環境と以前のアクティブブート環境の同期をとります。ここでいう「同期」とは、いくつかのクリティカルなシステムファイルやディレクトリを、以前にアクティブだったブート環境から、ブート中のブート環境へコピーすることです。Solaris Live Upgrade では、強制的に同期を行うようにプロンプトで指定しない限り、2 回目以降のブート時には同期は行われません。

同期の詳細については、「ブート環境間でのファイルの同期」を参照してください。


x86 のみ –

x86 システムの場合は、GRUB メニューを使用してアクティブ化することもできます。ただし、次のような例外があります。

「x86: GRUB メニューを使ったブート環境のアクティブ化」を参照してください。


  1. Solaris Live Upgrade のメインメニューで「Activate」を選択します。

  2. アクティブにするブート環境の名前を入力します。


    Name of Boot Environment: Solaris_10_606
    Do you want to force a Live Upgrade sync operations: no
    
  3. ファイルの同期を実行することも、実行せずに処理を続けることもできます。

    • Return キーを押して継続します。

      ブート環境の最初のブートでは、ファイルの同期が自動的に行われます。

    • ファイルの同期を実行できますが、この機能は慎重に使用してください。同期するファイルに、それぞれのブート環境のオペレーティングシステムが対応していなければなりません。ファイルの同期を実行する場合は、次のように入力します。


      Do you want to force a Live Upgrade sync operations: yes
      

      注意 – 注意 –

      以前のアクティブブート環境で発生した変更にユーザーが気付いていない場合や、それらの変更を制御できない場合もあるため、同期を使用する際には十分注意してください。たとえば、現在のブート環境で Solaris 10 6/06 ソフトウェアを実行していて、強制的な同期処理を行なったあとで、Solaris 9 リリースにブート環境を戻したとします。この場合、Solaris 9 リリースでファイルが変更されることがあります。ファイルは OS のリリースに依存しているため、Solaris 9 リリースのブートは失敗する可能性があります。Solaris 10 6/06 のファイルと Solaris 9 のファイルは互換性があるとは限らないからです。


  4. F3 を押して、アクティブ化の処理を開始します。

  5. Return キーを押して継続します。

    新しいブート環境は、次のリブート時にアクティブになります。

  6. 非アクティブブート環境をリブートしてアクティブにします。


    # init 6