元のブート環境には、次の 3 つの方法でフォールバックできます。
新しいブート環境のアクティブ化に成功したが、その結果に満足できない場合は、この手順を使用します。
スーパーユーザーになるか、同等の役割になります。
役割には、認証と特権コマンドが含まれます。役割の詳細は、『Solaris のシステム管理 (セキュリティサービス)』の「RBAC の構成 (作業マップ)」を参照してください。
次のコマンドを入力します。
# /sbin/luactivate BE_name |
アクティブにするブート環境の名前を指定します。
リブートします。
# init 6 |
前の稼働ブート環境がアクティブブート環境になります。
新しいブート環境のブートに失敗した場合で、元のブート環境をシングルユーザーモードでブートできる場合は、この手順を使って元のブート環境にフォールバックします。
メディアやネットインストールイメージからブートする場合は、「SPARC: DVD、CD、またはネットワークインストールイメージを使って元のブート環境にフォールバックする」を参照してください。
OK プロンプトで、Solaris Operating System DVD、Solaris SOFTWARE - 1 CD、ネットワーク、またはローカルディスクからマシンをシングルユーザーモードで起動します。
OK boot device_name -s |
システムをブートするデバイスの名前を指定します (たとえば、 /dev/dsk/c0t0d0s0)。
次のコマンドを入力します。
# /sbin/luactivate BE_name |
アクティブにするブート環境の名前を指定します。
このコマンドを実行してもプロンプトが表示されない場合は、「SPARC: DVD、CD、またはネットワークインストールイメージを使って元のブート環境にフォールバックする」へ進みます。
プロンプトが表示される場合は、次の手順に進んでください。
プロンプトに対して、次のコマンドを入力します。
Do you want to fallback to activate boot environment <disk name> (yes or no)? yes |
フォールバックによるアクティブ化が正常に行われたことを示すメッセージが表示されます。
リブートします。
# init 6 |
前の稼働ブート環境がアクティブブート環境になります。
DVD、CD、ネットインストールイメージ、またはブート可能な別のディスクからブートするには、この手順を使用します。この場合、以前のアクティブブート環境からルート (/) スライスをマウントする必要があります。そのあとで、ブート環境の切り替えを行う luactivate コマンドを実行してください。リブートすると、以前のアクティブブート環境が再び起動されます。
OK プロンプトで、Solaris Operating System DVD、Solaris SOFTWARE - 1 CD、ネットワーク、またはローカルディスクからマシンをシングルユーザーモードで起動します。
OK boot cdrom -s |
または、
OK boot net -s |
または、
OK boot device_name -s |
オペレーティングシステムのコピーが格納されているディスクおよびスライスの名前を指定します (たとえば、/dev/dsk/c0t0d0s0)。
必要に応じて、フォールバックブート環境のルート (/) ファイルシステムの整合性を確認します。
# fsck device_name |
フォールバックするブート環境のディスクデバイスにあるルート (/) ファイルシステムの名前を指定します。デバイス名は、/dev/dsk/cwtxdysz の形式で入力します。
アクティブブート環境のルート (/) スライスをディレクトリ (/mnt など) にマウントします。
# mount device_name /mnt |
フォールバックするブート環境のディスクデバイスにあるルート (/) ファイルシステムの名前を指定します。デバイス名は、/dev/dsk/cwtxdysz の形式で入力します。
アクティブブート環境のルート (/) スライスから、次のように入力します。
# /mnt/sbin/luactivate |
前の稼働ブート環境がアクティブになり、結果が示されます。
/mnt をマウント解除します。
# umount /mnt |
リブートします。
# init 6 |
前の稼働ブート環境がアクティブブート環境になります。