Solaris 10 6/06 インストールガイド (カスタム JumpStart/ 上級編)

x86: パーティション分割の推奨事項

x86 システムで Solaris OS を使用する場合、次のガイドラインに従ってシステムのパーティション分割を行ってください。

Solaris インストールプログラムは、デフォルトのブートディスクパーティションレイアウトを使用します。これらのパーティションを「fdisk パーティション」と呼びます。fdisk パーティションは、x86 システム上にある特定のオペレーティングシステム専用のディスクドライブの論理パーティションです。x86 システム上に Solaris ソフトウェアをインストールするには、1 つ以上の Solaris fdisk パーティションを設定する必要があります。x86 ベースのシステムでは、1 台のディスクに最大 4 つの fdisk パーティションを作成できます。これらのパーティションは、個別のオペレーティングシステムをインストールして使用できます。各オペレーティングシステムは、独自の fdisk パーティション上に存在しなければなりません。個々のシステムの Solaris fdisk パーティションの数は、1 台のディスクにつき 1 つに限られます。

表 3–8 x86: デフォルトパーティション

パーティション 

パーティション名 

パーティションサイズ 

1 番目のパーティション (一部のシステムのみ) 

診断・サービスパーティション 

システム上の既存のサイズ 

2 番目のパーティション (一部のシステムのみ) 

x86 ブートパーティション 

  • 初期インストールの場合は、このパーティションは作成されません。

  • アップグレードするときに、使用しているシステムに既存の x86 ブートパーティションがない場合は、このパーティションは作成されません。

  • アップグレードするときに、システムに x86 ブートパーティションがある場合:

    • あるブートデバイスから別のブートデバイスにブートストラップするためにパーティションが必要な場合は、x86 ブートパーティションがシステムに保持されます。

    • 追加のブートデバイスのブートにパーティションが不要な場合は、x86 ブートパーティションは削除されます。パーティションの内容は、ルートパーティションに移されます。

3 番目のパーティション 

Solaris OS パーティション 

ブートディスク上に残っている容量 

デフォルトのブートディスクパーティションレイアウトでサービスパーティションを保持

Solaris インストールプログラムは、デフォルトのブートディスクパーティションレイアウトを使って、診断・サービスパーティションに対応することができます。システムに診断・サービスパーティションが含まれている場合、デフォルトブートディスクパーティションレイアウトを使用して、このパーティションを保持できます。


注 –

診断・サービスパーティションが含まれない x86 システムに Solaris OS をインストールする場合、デフォルトでは、新しい診断・サービスパーティションは生成されません。システムに診断・サービスパーティションを作成する場合は、ハードウェアのマニュアルを参照してください。