Solaris ソフトウェアグループは Solaris パッケージの集まりです。それぞれのソフトウェアグループには、異なる機能やハードウェアドライバのサポートが含まれています。
初期インストールの場合、システム上で実行する機能に基づいて、インストールするソフトウェアグループを選択します。
アップグレードの場合、システムにすでにインストールされているソフトウェアグループをアップグレードする必要があります。たとえば、システムにエンドユーザーシステムサポートソフトウェアグループがインストールされている場合には、開発者システムサポートソフトウェアグループにアップグレードするオプションはありません。ただし、アップグレード中に、インストール済みのソフトウェアグループに属していないソフトウェアをシステムに追加することはできます。
Solaris ソフトウェアのインストール時には、選択した Solaris ソフトウェアグループに対してパッケージを追加したり、削除したりすることができます。追加や削除するパッケージを選択する際には、ソフトウェアの依存関係や Solaris ソフトウェアがどのようにパッケージ化されているかを知っている必要があります。
次に、ソフトウェアパッケージのグループの成り立ちを図示します。限定ネットワークサポートソフトウェアグループには、最小限のパッケージだけが含まれています。これに対して、全体ディストリビューションと OEM サポートソフトウェアグループには、すべてのパッケージが含まれています。
表 3–4 に、各 Solaris ソフトウェアグループごとの、インストールに必要な推奨ディスク容量を示します。
表 3–4 に示す推奨ディスク容量には、次の項目のための容量が含まれています。
スワップ領域
パッチ
追加のソフトウェアパッケージ
ソフトウェアグループに必要なディスク容量が、この表に一覧表示されている容量より少ない場合もあります。
ソフトウェアグループ |
説明 |
推奨ディスク容量 |
---|---|---|
全体ディストリビューションと OEM サポート |
全体ディストリビューションソフトウェアグループに、ハードウェアドライバが追加されたパッケージです。ここには、インストール時にシステムに存在していないハードウェアのドライバも含まれます。 |
6.8G バイト |
全体ディストリビューション |
開発者システムサポートソフトウェアグループに、サーバー用のソフトウェアが追加されたパッケージです。 |
6.7G バイト |
開発者システムサポート |
エンドユーザーシステムサポートソフトウェアグループに、ソフトウェア開発のサポートが追加されたパッケージです。ソフトウェア開発のサポートとして、ライブラリ、インクルードファイル、マニュアルページ、プログラミングツールなどが追加されています。ただし、コンパイラは含まれていません。 |
6.6G バイト |
エンドユーザーシステムサポート |
ネットワークに接続された Solaris システムと共通デスクトップ環境 (CDE) の起動と実行に必要な最小限のコードを提供するパッケージです。 |
5.3G バイト |
コアシステムサポート |
ネットワークに接続された Solaris システムの起動と実行に必要な最小限のコードを提供するパッケージです。 |
2.0G バイト |
限定ネットワークシステムサポート |
Solaris システム (ネットワークサービスのサポートは一部のみ) の起動と実行に必要な最小限のコードを提供するパッケージです。限定ネットワークシステムサポートソフトウェアグループは、テキストベースのマルチユーザーコンソールとシステム管理ユーティリティーを提供します。このソフトウェアグループは、システムによるネットワークインタフェースの認識を可能にしますが、ネットワークサービスをアクティブにはしません。 |
2.0G バイト |