カスタム JumpStart インストール時に開始スクリプトが動的に作成するプロファイルを「派生プロファイル」と呼びます。派生プロファイルは、特定のシステムを 1 つのプロファイルに対応させる rules ファイルを設定できない場合に必要となります。たとえば、異なるハードウェア構成要素を持つ同一のシステムモジュール (異なるフレームバッファーを持つシステムなど) には、派生プロファイルを使用する必要があります。
派生プロファイルを使用するルールの設定手順は次のとおりです。
システムが、プロファイルフィールドに等号 (=) があるルールと一致すると、開始スクリプトは、システムに Solaris ソフトウェアをインストールするのに使用する派生プロファイルを作成します。
次に、毎回同じ派生プロファイルを作成する開始スクリプトの例を示します。もちろん、ルールの評価に応じて異なる派生プロファイルを生成する開始スクリプトも作成できます。
#!/bin/sh echo "install_type initial_install" > ${SI_PROFILE} echo "system_type standalone" >> ${SI_PROFILE} echo "partitioning default" >> ${SI_PROFILE} echo "cluster SUNWCprog" >> ${SI_PROFILE} echo "package SUNWman delete" >> ${SI_PROFILE} echo "package SUNWolman delete" >> ${SI_PROFILE} echo "package SUNWxwman delete" >> ${SI_PROFILE} |
この例の開始スクリプトは、派生プロファイル名に環境変数 SI_PROFILE を使用する必要があります。この派生プロファイル名は、デフォルトでは /tmp/install.input に設定されています。
開始スクリプトを使って派生プロファイルを作成する場合、スクリプトにエラーがないことを確認してください。派生プロファイルは、開始スクリプトが実行されてから作成されます。このため、check スクリプトで派生プロファイルの妥当性は検査されません。