Solaris 10 6/06 インストールガイド (Solaris フラッシュアーカイブの作成とインストール)

Solaris フラッシュアーカイブの結合

アーカイブをセクションに分割した後で、セクションを結合して新規アーカイブを作成できます。

flar combine コマンドは、個別のセクションから Solaris フラッシュアーカイブを作成します。次の表に、flar コマンドがセクションの結合を処理する方法について説明します。

条件 

説明 

最小ファイル数 

各セクションは、セクション名を名前に持つ個々のファイル内にあると見なされます。次の 3 つのファイルが存在している必要があります。 

  • Cookie セクション (cookie)

  • 識別セクション (identification)

  • アーカイブファイルセクション (archive)

アーカイブのコピー方法 

archive がディレクトリである場合、結合されたアーカイブにディレクトリを含める前に、cpio コピーユーティリティーを使用して内容をアーカイブします。

アーカイブの圧縮 

識別セクションにアーカイブの圧縮が指定されている場合、flar は新しく結合されたアーカイブのコンテンツを圧縮します。

検証 

どのセクションについても検証は何も行われません。たとえば、識別セクション内のどのフィールドについても、検証や更新は行われません。 

flar combine コマンドのコマンド構文は次のとおりです。

flar combine [-d dir] [-u section] [-t [-p posn] [- b blocksize]] filename

-d dir

結合するセクションを、現在のディレクトリからではなく dir から取得します。

-u section
  • このオプションを使用した場合、flar は Cookie セクション、識別セクション、アーカイブセクション、および section セクションをコピーします。1 つのセクション名を指定することも、あるいは空白で区切って複数のセクション名を指定することも可能です。

  • このオプションを使用しない場合、flar は Cookie セクション、識別セクション、およびアーカイブセクションのみをコピーします。


例 4–2 Solaris フラッシュアーカイブの結合

この例では、Cookie セクション、識別セクション、およびアーカイブファイルセクションが結合して、完成したアーカイブになります。アーカイブ名は newarchive.flar です。


# flar combine newarchive.flar 


例 4–3 Solaris フラッシュアーカイブの結合とユーザー定義セクションの追加

この例では、Cookie セクション、識別セクション、アーカイブファイルセクション、およびユーザー定義セクションが結合して、完成したアーカイブになります。アーカイブ名は newarchive.flar です。ユーザー定義セクションの内容は、現在のディレクトリ内の user_defined という名前のファイルの中にあります。


# flar combine -u user_defined newarchive.flar